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【チェンソーマン】デンジの夢の伏線回収!扉の意味を考察

週刊少年ジャンプで連載中、ひときわ異彩を放っていた漫画「チェンソーマン」。

なかでも気になっていた謎の一つが、デンジの見た夢の伏線です。

張り紙がびっしり貼られた扉の向こうからポチタの声がして、絶対開けちゃダメだと語っていました。

扉の向こうに何が隠されているか期待が高まるなか、伏線が回収されたのは漫画「チェンソーマン」10巻82話です。

物語の佳境で明かされた「夢の扉」の意味は、いったい何だったのでしょうか?

今回は、漫画「チェンソーマン」でデンジが見ていた「扉の夢」の意味はなんだったのか考察し、伏線回収された経緯を紹介したいと思います。

この記事には盛大なネタバレが含まれるため、ご注意下さい。

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目次

デンジの夢の伏線とは?

デンジの夢の伏線が初めて登場したのは、漫画「チェンソーマン」5巻38話です。

これまでデンジが眠るシーンは幾度か描かれていましたが、扉の夢をいつも見てはいつも忘れると、ここで初めて明かしました。

デンジの中に存在していたものが、サムライソードやボムと対峙するにつれて浮き彫りになってきたのでしょう。

以降、扉の夢が登場してから目を覚ますデンジは、扉を開けてはいませんが「悪夢を見た」と認識して目を覚ますようになっています。

扉の向こうからポチタが「開けてはダメ」と言っていることや、目を覚ましたデンジが「糞みたいな夢」と表現していることから、不安が掻き立てられますね。

廃れた配線や張り紙が沢山張られている様子からも、不気味な夢という印象があります。

デンジ本人は、扉の夢を気にしている様子はありません。

これまでの経験を照らし合わせて、71話では「ドアの向こうに何があるかなんて知らなくていい」と語っています。

ところが76話で登場した扉は、ついに夢の枠を超えてデンジに干渉してきました。

早川アキがインターホンを鳴らしているドアを開けようとしたデンジに対して、ダメだと警告しています。

ポチタの心臓が精神世界から呼びかけているのかと、扉の正体に想像が膨らむ中、伏線は思わぬ形で回収されました。

伏線回収!夢の扉の中はデンジの過去

扉の夢の伏線が回収されたのは、漫画「チェンソーマン」10巻82話です。

ショッキングな出来事が続いて、考えることを放棄したデンジが、マキマの犬になったところでさらなる地獄が展開します。

パワーがマキマの部屋のインターホンを鳴らし、ドアを開けるよう促されますが、またしても謎の扉がダメだと警告しました。

しかし、マキマの指示に従ってドアを開けてしまったデンジ。

マキマが正体を現し、デンジの扉の夢の真相を語ります。

デンジの昔を調べたマキマは、デンジの父親が自殺ではなく殺されていたことを突き止めていました。

父親を殺害したのは、子供の頃のデンジです。

酔った父親に殺されそうになったデンジは、仕方なく殺人を犯してしまいますが、周りの大人は借金が帰ってくるわけではないので、自殺の扱いにしてくれたと判明します。

扉の向こうに隠されていたのは、普通の生活を送っていくためにデンジが閉じ込めた嫌な記憶だったのです。

すべてを理解したデンジは、力なく横たわり、運命が大きく動き出しました。

扉の夢の意味を考察

扉の夢には、デンジが目をそらしていた過去の罪を封印する意味があったのでしょう。

過去の罪を封印したのは、子供の頃のデンジ自身です。

法律上でも宗教上でも”殺人”は、とても罪深く「大罪」に該当します。

とくにキリスト教では、大罪の軽度について、このように定められています。

殺人は盗みよりも重たく、肉親に対する暴力は他人に対する暴力よりも重くなる
引用先:Wikipedia

子供の頃のデンジは罪を理解できず、ただ心の奥深くに閉ざしていたのでしょう。

しかし成長したデンジは、扉が開かれたことによって「大罪」を理解し、”愛”や”恵み”を喪失したのだと考えます。

大罪を犯した者は、悔い改めて神のゆるしを得なければ、地獄に落ちて永遠の死を迎えることになります。

扉の夢が段々と現実に干渉するようになっている様子は、デンジが堕落していく過程を描いていたのではないでしょうか。

マキマがデンジの手を引いて向かった玄関の壁には、ジョン・ミルトンの代表作である「失楽園」の挿絵が飾られていました。

この挿絵は、地球へ向かうサタンを描いています。

デンジが悪魔の誘惑を受けていると、匂わせているようですね。

マキマはデンジを異端者にするため、あえて封印された扉を開いたのではないかと考えます。

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漫画「チェンソーマン」デンジの夢の伏線回収!扉の意味を考察

今回は、漫画「チェンソーマン」がデンジが見ていた「扉の夢」の意味はなんだったのか考察し、伏線回収された経緯を紹介してみました!

デンジが見ていた扉の夢の内側には、子供の頃に犯してしまった過去の罪が閉じ込められていましたね。

夢の扉は、これまでデンジが目を背けていた過去を封印する意味があったのだと思います。

伏線回収された経緯を辿ってみると、回数を重ねるごとに段々と夢が現実に干渉していると分かりました。

まるで、デンジが堕落していく様子が描かれているようです。

作者の藤本タツキ先生は、キャラクターの心の機微を描くのが天才的だと、改めて感動が得られる伏線回収だったのではないかと感じました。

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※本ページの情報は2021年5月時点のものです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。

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