【前回のあらすじ】
パソコンが壊れ優羽との連絡手段を失った司は、遂には母まで失ってしまいます。
本当に孤独だと絶望を感じながらも、司は優羽の事を忘れられずに居ました。
けれど不意に街中で瑞希と出会い…?
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遠回り~それでも好きになっていいですか?~ 23話ネタバレ
やべ…とっさに…と、瑞希の腕を掴んだ後で自分がやっている事の突拍子のなさに気付く司。
訝しむ瑞希に何か?と言われ言葉に詰まると、失礼ですけど人違いじゃないか、と瑞希は言います。
白石は春子さんと一緒に居た人では、と気づきますが大倉は司の行動が理解できていない様子です。
ちょっと待ってて、と言って司は自販機に向かいミルクティーを持って瑞希の元へ戻ります。
これ椎名優羽に渡して、そんで誕生日おめでとうって言っといて、と言われてそのミルクティーを受け取る瑞希。
優羽の知り合いですか?渡しておきますので、お名前は…?と尋ねられ、司はすみません急ぐのでとだけ答えます。
大倉と白石を引っ張ってその場を去りますが、大倉たちも何をしてたんだと言う始末。
俺が一番訳わかんねーよ、上手いこと言えばもしかしたら春子に会わせて貰えたかもしれないのに、と司は後悔します。
自分が祝われた時に幸せな気持ちにさせてくれたことのお礼がしたかった、司にとっては本当にそれだけです。
それからは、偶然会えることに期待し、昼休憩もきっちり取るようになります。
PUZZLEにはいい加減中に入りはし無いものの前を通って帰る事は有り、その度に優の姿はありませんでした。
今まで会えてたのは奇跡だったんだ、とすら思ってしまう司。
そして相変わらず暗闇の中で手を伸ばしてくれる優羽の夢を見る、そんな日々が続いていました。
季節は巡り、夏になって母の墓前に訪れた司は一人で帰すべきじゃなかったと後悔しています。
清貴、と叔母に話しかけられる司。
もう四十九日…早いわね、お母さんの事恨んでる?と叔母は司に尋ねます。
司は否定しますが、忠貴さんが悪いとはいえほんと姉さんはバカよね、と言う叔母の言葉に驚く司。
忠貴さんが浮気してたからってその辺の男と出て行くなんて、本当は忠貴さんの事好きで仕方なかった癖に。
そう話されて、司はこの時初めて父が浮気をしていたことを知ります。
日に日に忠貴さんに似て来る貴方を必要以上に可愛がっていたのもそのせいよ、清貴君の事愛してるって言ってたわ。
そういって叔母は、姉さんの事許してあげてね、じゃあまた…とその場を立ち去ります。
今までずっと母を憎んでいた司は、母に対し自分勝手に周りを不幸にして巻き込んで来た人だと認識していました。
自分が女性を信じられないのも、下に見てしまうのも、全部母親のせいにしていました。
けれど父を裏切ったのではなく、寧ろ裏切られても尚ずっと父を想っていた。
それなのに自分は最愛の人を亡くして傷ついた母を、支える所か遠ざけた最低な息子。
司は母の墓前で泣き崩れ、母に謝り続けます。
優羽が大丈夫ですよと言ってくれている気がするけれどもう無理だ、限界だと感じる司。
ある日、司がPUZZLEでコーヒーを飲んでいるとやっぱり貴方だったのねと瑞希が現れます。
一瞬夢かと思ってしまう司、瑞希が自分の前に現れる事が理解できずぼんやりとしています。
…あなた、去年よくここに来てませんでした?と言う瑞希の問いに、言葉に詰まってしまう司。
春に会った時はすぐに思い出せなかったけれど何日か経ってPUZZLEでよく見る人かもと思ったと話す瑞希。
今日はたまたま外を通ったら司の姿が見えた、と言います。
これまでの事に心を疲弊させていた司は、何もかも現実味が無くてよくわからない、と感じていました。
優羽に司の特徴を言ったけれど知り合いにそんな人は居ないと優羽が話したと言う瑞希。
そもそも男性の知り合いなんて…だってあの子は、と言うと司が、男が怖いんでしょ?と返します。
なんで知って…誕生日の事も知ってたし…と瑞希が返し、今のは言うべきじゃなかったかなと気づく司。
ここでずっと優羽の事見てたんですか?私たちの話ずっと聞いてたって事ですよね!?と瑞希は声を上げ始めます。
けれど、話は聞いてないけど…と冷静に考える司。
優羽の事はそっとしておいてください、これ以上嫌な目に…危険な目に合わせたくないんですと言う瑞希。
それが言いたかっただけだと言ってその場を去ろうとします。
見ず知らずの人から誕生日プレゼントなんて優羽も気持ち悪いと思ったはずですから、と言われ謝る司。
瑞希が優羽を守る気持ちも判る、でもプライドなんてどうでもいい、このチャンスを棒にしたくない。
そう思った司は椎名優羽さんをここに連れてきてくれないかと瑞希に頼み込みます。
一度でいい、会って話せばわかると言う司に優羽じゃなくても女の子には不自由してないだろうと言う瑞希。
駄目だ!春…優羽じゃなきゃダメなんだよ!と泣きそうな顔で必死に司は訴えかけます。
けれど瑞希は、とても迷惑そうに、もう一度言うけど優羽は司の事を知らないので怖いだけだと説明します。
優羽には近づかないでください、と言って立ち去る瑞希。
司も、ああもう、全部無理だと今度こそ訪れた自分の恋の限界を感じていました。
けれどある日、白川が慌てた様子で司を呼び、急いでくださいと急かします。
何が何だかわからない司に、白川は言います、あの子がバス停に居ます!と。
遠回り~それでも好きになっていいですか?~23話感想
うーん、瑞希視点から見るとこれは完全にストーカーと思われても仕方ない状態ですね…。
お店でいつも見ていて、会話を聞いていて、会いたいと言って来る知らない男…。
病院での罵倒も仕方ない事ですし、司が言い返せなかったのも判りますね。
バス停で出会って…どうなるのでしょうか、続きを読むのが怖い気もします…!
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