【前回のあらすじ】
仕事で見る予定は無かったものの、自社ビルが屋上を解放すると言うので大倉と二人花火を見に行く司。
そこで優羽と瑞希の姿を見つけ、司は二人の隣のベンチに座ります。
何度も写真を撮り、綺麗に撮れたら司さんに見せたいと話す優羽に、たまらない思いになった司。
花火の音に紛れるように、春子、と呟いたのでした。
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遠回り~それでも好きになっていいですか?~ 13話ネタバレ
屋上を出る司を、おい司っ!と慌てて追いかけて来る大倉。
連絡先くらい教えてあげろよ、今の子気になったから隣に座ったんじゃないの?と言われても司は無言です。
…お前、やっぱ最近変だぞ?前より丸くなった気がするけど…心ここにあらずっていうか、と言う大倉。
振り替える事もせず司は、…俺の友達の話なんだけど、と切り出すので、何いきなり?!と大倉は驚きます。
ある女の子にだけお節介焼いたり無駄に心配したりなんなら会いたいとか思うらしいんだけど…これって?と司。
そりゃその子に惚れてるな、と司の首を腕でがしっと掴む大倉。
その言葉に司は、驚くでも、喜ぶでもない、解っていたと言うような複雑な表情を浮かべています。
…でもその子が男性恐怖症だから直接喋る所か近づく事もできないらしくて、と続ける司。
…マジ?そんな切ない恋をしてんの?つかその友達とやらは…と言って、俺がそいつならどうするかと考える大倉。
気にせずアタックしまくって好きにさせるか男性恐怖症が治るまで見守るか…真剣に悩む大倉に少しほだされる司。
けれど大倉はあ!と言って俺なら諦めて次の女の子探すかな!と、さも名案のように答えます。
そんな付き合えるかもわからない子を好きになったって傷つくだけだぜ?と語りだす大倉。
人類半分は女の子なんだからあきらめて次行きゃいーのよ!と言う理論に返す言葉を失う司。
呆気にとられつつ、コイツに話した俺がバカだった…と少し後悔をし始めます。
でも恋心って努力でどうこうできないからな、おれこの間取引先のマナちゃん誘っちゃったし、と言う大倉。
すかさず司は呆れ気味に、それ恋心じゃねーだろ、と突っ込みます。
そいつが司くらいのいい男なら振り向かせることが出来るんじゃない?とニヤニヤして見せる大倉。
こいつはホントに…と思いつつ、伝えておくよ、と司は決して自分の事とは言わない様に返します。
その後、司のパソコンには司さんにも御裾分けですと書かれ、花火の写真が添付された優羽からのメッセージが。
思わず綺麗だな、と呟き、本当はその場で言いたかったけど…とあの場で二人が話す、幸せな想像を浮かべます。
けれどすぐに、乙女か、と冷静になってしまう司。
自分に春子への願望や臆病になる気持ちがある事、自分の気持ちが解らなくて人に相談した事。
それら全てを花火マジックだと思いたい…じゃないと気持ち悪すぎると、司は考えています。
一人考え込む中で、いつもの母からの着信があり、司は溜息を吐きながら無視します。
女の滑稽さを間近で見てきたからこそ、女性をどこか否定的な目で見てしまう、と母からの着信履歴を見て思う司。
携帯のロック画面には母さん 着信24件の文字が表示されています。
春子だけは、そういうドロドロしたものとは無縁に思えて、ただその存在を快いと感じている自分がいる。
認めたくないけどこの特別な気持ちが恋愛感情なら…と考えた司は一つの答えを導き出します。
27にもなって初恋ってマジかよ…と、嫌そうに、恥ずかしそうに呟く司。
一方的に想うだけで声も掛けれない、今まで馬鹿にしてきた女たちより俺の方が滑稽だとすら感じ始めます。
ホント気持ち悪いな、俺…と思いつつ、大倉の俺なら次を探すと言う言葉も心に引っかかって居ました。
それが得策かもな…と思っていると、司さん、起きてますか?と優羽からのメールが。
いつもなら寝ている時間の連絡なので、不思議に思いつつ、起きてるよ、どした?と返します。
怖い夢を見たから自分を落ち着かせようと思って、気づいたらメールしてました、すみませんと言う優羽。
怖い夢ってどんな夢?と司が尋ねると、…実は、と優羽は語りだします。
その内容は、過去に知らない男の人に連れ去られそうになって、体を触られたと言うもの。
今もその夢をたまに見てしまうが、最近は見て居なかったのに久しぶりに見てしまった、と優羽はいいます。
春子の男性恐怖症の原因はこれか、と優羽の辛い過去の体験に驚愕する司。
そいつを見つけてぶっ殺してやりたい、そんな過去が無かったら堂々と知り合えたかもしれないのに、と考えます。
けれどその可能性を、すぐに否定する司。
この悩みが無かったら結局出会えなかったのだと気づき、皮肉だな、と感じます。
そして司は、たぶん春子がその過去を乗り越えて克服できるように神様が夢を見させてるんだ、と伝えます。
また見たらいつでも相手するから安心して眠って、おやすみ、と書いて送信する司。
それを打った後で、だから!俺が神様って言うガラかよ!と普段の自分とのギャップに自己嫌悪を覚えます。
近くに居たら手を繋いで眠れるまで見守ってあげるのにとか、そういうことばかり考えてしまう。
そんな自分が自分じゃないみたいだと、司はどんどん自分らしくない自分を良くない事と認識し始めます。
やっぱ春子の事は忘れるべきだろ、と大倉から来た合コンの誘いに乗る、とメッセージを送る司。
後日、司と大倉は、以前食堂で会った受付の子たちとの合コンに参加します。
きゃっきゃと騒ぐ女性陣の機嫌取りは大倉に任せよ、と余り積極的に混ざらない司。
そんな司を見かねて、隣に座った白川は、司さん絶対来ないと思ってました、と言います。
唯一まともそうに見えた白川の事は司も覚えていたため、他の2人より落ち着いて見えるけど…と興味を持ちます。
白川さん…だっけ?何歳?と言うと、21ですと答える白川に、もっと上かと思ったと返す司。
失礼ですよ司さん!と返され、いい意味でだよと言いつつ、春子と同じか、若いな…と考えています。
受付大変?と司が尋ねると白川は、あの2人がいるから暇って事もないしと言います。
そして外部の人とも…会社の人とも知り合えるから楽しいと答える白川。
白川がちらりと見た目線の先には他の女の子と楽しそうに笑う大倉の姿、司もなるほどねと気づきます。
司さんは彼女出来ました?と聞かれ、居たら来ないよと溜息交じりの司。
けれど白川は、でも好きな人できましたよね?と尋ねるので思わず司は、は?と返します。
最近なんか考え事してるように見えますよ、と言って完璧人間の司が常に上の空だと白川は指摘します。
この子観察力凄いな…と何も言わないものの、驚かされる司。
…でも恋って不思議ですよね、こっちはこんなに想ってるのに相手はそんな事全く気付いてなかったりと言う白河。
すっごくすっごく好きで必要としているのに相手はそうじゃなかったり…と言う表情は苦しそうです。
…相手って大倉?と言うと焦る様子の白川を見て、やっぱりな、と納得する司。
そこに空気を読まない大倉が、なーに司ちゃん!俺の話!?とすっかり出来上がった様子で現れるのでした。
遠回り~それでも好きになっていいですか?~13話感想
意を決して合コンに行ったはずなのに春子の事を考えっ放しな上に、一番話す白川は大倉が好き…。
この合コンが不発そうで安心ですね!(笑)
筆者としては優羽とくっついてほしいと言う気持ちになりつつあるので合コンが不発であり続ける事を祈ります…!
遠回り~それでも好きになっていいですか?~ 14話ネタバレはこちら
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