【前回のあらすじ】
優羽の退職後、一度だけすれ違った時のその姿が忘れられず、また姿を見たいと思ってしまう司。
花火大会に行くと言う優羽の話に、自分の会社の近くで花火大会があったことを思い出します。
そして司は優羽にどこから花火を見る予定なのか尋ね、姿を見れるかもしれないと淡い期待をするのでした。
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遠回り~それでも好きになっていいですか?~ 12話ネタバレ
その日だけ屋上を介抱してくれるビルがあるらしいのでそこから見ようと思ってますと言う優羽。
そういわれても、司はビル?どこだよ!と、その場所が思い当たりません。
というかホントに仕事だから判ったところで行けないし…何やってんだか、と考える司。
久しぶりの一人酒が効いてるのかな、さっさと寝よ、とグラスの中の酒を飲みほします。
今までもずっと一人だったのに、遊べる女には困ってないのに、最近何故か寂しさを感じると司は思っています。
会社の自販機の横に貼られた花火大会のチラシを眺め、そっか今日か、と思い出す司。
そこに大倉が現れ、たまには休もうぜ、と椅子に座るよう、司を誘います。
お互い土曜も仕事とか大変ですね~と言う大倉に、そうですね、と返す司。
営業の成績いいみたいだな、と続けると、そっちこそ仕事が早い司が残業続きなんてそろそろ昇格か?と言う大倉。
どうだか、と言うと大きな音がして、司は驚きます。
びっくりした、花火?と言うと、川沿いでやってる奴でしょ?と答えた大倉の表情がみるみる明るくなります。
見たがっている事に気付いた司はガキかと思いつつ、窓から見ればビルの隙間から見れるんじゃないかと提案。
何言ってんだ司、屋上に行くぞ!と大倉は司を引っ張って屋上に連れて行こうとします。
俺仕事したいんだけど、と言う司に受付の子が花火大会の日だけ屋上を一般開放すると言っていたと話す大倉。
宣伝とかはしてないからうわさで聞いた人しか来ないっぽいけど、と大倉は続けます。
その情報に、花火大会…?もしかして、と優羽からのメッセージを思い出す司。
いやいやまさかな、と思いつつ屋上に向うと夜空に大きな花火が上がっています。
そんな混んでないみたいだしベンチでも座ってみよーぜと言う大倉に促されベンチに座る大倉と司。
すると女性の声で、すごい!眺めいい~!優羽早く!こっちこっち!と呼ぶのが聞こえ、司は振り向きます。
そこには嬉しそうに花火を見る優羽と、瑞希の姿。
春子…まさかほんとにこのビルだったのか、と司は思わず嬉しくなります。
ここ座ろ!すごい良く見えるね~!と瑞希の声が響き、瑞希の大きい声は聞こえるけど…と考える司。
優羽と司の間にはほかの女性グループが入っていて、優羽の声は聞こえにくいし見えにくい状態です。
その状況に司も思わず隣の女たち邪魔だな…と思ってしまいます。
けれど間に座った女性グループからお二人とも仕事帰りですか?と尋ねられてしまう司。
優羽を見ようとした余り、隣の女性グループが勘違いしてしまったようです。
お二人ならご一緒しません?私たちも二人だし、と言われ、じゃちょっとだけ、と返す司。
大倉はらしくない司の行動に驚きますが、そんな事を気にせず、司は優羽の方に座っている女性の横に座ります。
仕方なくもう一人の女性の隣へ座り、一緒に楽しもう!と声をかける大倉。
司は隣のベンチに座って花火を嬉しそうに見上げる優羽の横顔を盗み見ています。
わぁ、と声を上げる優羽に、ガキかよやっぱ可愛いな、と思って笑ってしまう司。
女性と一応会話をしつつ、うまく撮れないな~とスマホを掲げる優羽をヘタクソ、と横目で気にしています。
ブレブレじゃん諦めたら~?という瑞希に、え~もう1回、綺麗に撮って司さんに送ってあげるんだ、と言う優羽。
その言葉に司はまるですべての時が止まったかのように、その場に硬直します。
やった!撮れた!と喜ぶ優羽を見ながら、司は複雑な想いで自分が名乗り出れたら…と考えています。
俺があなたと毎日のようにメールしている司です、貴方の事色々知ってます、もしそう言えたなら。
だけどそれを言うのは、男性恐怖症の克服どころかもっと怖がらせてしまうと司は解っています。
手を伸ばせば触れられる距離に居るのに、春子に話しかける事も目を合わせる事すらできない…。
何度も打ちあがり続ける花火の大きな音に紛れて司は、春子、と呟くのでした。
遠回り~それでも好きになっていいですか?~12話感想
せ、切ないですね…!
春子と呟きましたが、優羽は気づくのでしょうか?
本名じゃないからこそ気づいてほしいですが…。
司が日に日に優羽を好きになっているのが見てわかるので胸が痛くなりますね…!
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