愛する女はもう居ない!側に居るのは絶対服従のホムンクルス
何処かから聞こえる自分を呼ぶ声。
クレア···クレア···。
気が付くとブルーの瞳を持った青年が自分を見つめていました。
一体ここは何処だろう?そしてこの青年は一体誰なのか···。
青年の名前はアッシュ、この辺りの領主なのだとか。
この世界の救世主は君さ。
そう言われたのは藤井舞花という19歳の大学生。
どうやら彼女は川の真ん中で倒れ、3日間目を覚まさなかったようです。
舞花はバイト帰りに駅で電車を待っていましたが、気が付いたらここに居ました。
この世界には魔法はないけど法で禁じられている錬金術ならある。
でもこっそり使う人はいると、アッシュは何でも疑問に答えてくれました。
それにしてもこの屋敷にはアッシュ以外の人が見つかりません。
彼ははこの広い屋敷には自分一人しか居ないと答えます。
屋敷の案内の最後には地下室へ続く階段の前まで来ますが、アッシュは古くなっているから近付かないようにと警告。
何があるのかには触れませんでした。
さて舞花が使う部屋ですが、屋敷内でも特に豪華な部屋。
それにしても掃除や食事の支度は全てアッシュ一人でやるのでしょうか?
こんな広い屋敷の管理はさぞかし大変だと思います。
屋敷に来て一月。
舞花とアッシュは、食事以外にもティータイムや散歩など多くの時間を共有するようになりました。
そしてある日のティータイムでアッシュから告白された舞花。
居ても立ってもいられずその場から逃走してしまいます。
あんな事を言われたらじっとしていられるわけがありません。
一方アッシュはというと突然の告白を謝罪。
もうあんなことは言わないから今まで通り友人として接してほしい。
あくまでも舞花第一に考えてくれるアッシュの表情はなんか寂しそう。
だから舞花はアッシュが好きだという気持ちを正直に伝えました。
例え住む世界が違くても未来がどうなるかなんて分からない。
アッシュと舞花は互いに心通わせます。
そこから行為に至るまでは非常に早く、その場でアッシュは舞花の唇を奪いました。
そのまま露になった胸を優しく舐めていくアッシュ。
下のほうを確認すると布越しでも分かるぐらい濡れていて···。
下着の隙間からそっと秘部へと侵入する大好きな男の指。
ゆっくりと動かされ思わず喘ぎ声を出してしまいます。
俺は舞花ともっと繋がりたい。
アッシュは舞花の下着を脱がし、遂に自分の性器を彼女の秘部に挿入しました。
奥まで挿ったアッシュの性器。
可愛い舞花と繋がれて嬉しいな。
少しずつ腰を動かされ最初は膣内に痛みが走るものの、徐々にそれは快感へと変化。
何度も何度も自らの腰を押し付け舞花を求めたアッシュですが、まだ足りないのが正直なところ。
まだ足りないと言うからには、きっと2回戦3回戦と続けたのでしょう。
翌日。
アッシュは何処へと外出していきました。
その間に掃除をしようと思い入ったのは薄暗い倉庫。
よく誰もいない広大な屋敷内を歩けるなと感心します。
部屋の奥に飾られていたのは、アッシュのおばあ様の若い頃の肖像画。
どことなくおばあ様の雰囲気はアッシュに似ているなと感じた舞花。
実はそれはもっと前にアッシュと話した時の記憶。
なんだか頭が痛い···とにかくここから離れなきゃ。
舞花は部屋から必死で離れつつも、以前もこの屋敷に居たことを思い出しました。
「君は◯番目のクレアだ。」
そんなことを言われた記憶もあります。
頭が割れそうになりながらも辿り着いたのは、立入禁止の地下室。
そこには沢山の水槽があり、なんと何体もの舞花が保管されていたのです。
奥の部屋にあったのは恐らく舞花の失敗作の遺体ではないでしょうか?
真実を知り腰を抜かしてしまった舞花。
でも時既に遅く、外出していたと思っていたアッシュが戻ってきてしまいます。
拘束されて意識を失った舞花は、ベッドの上でアッシュの性器を秘部に押し付けられていました。
俺は舞花のことが好き。
前から激しく性器を挿れて、その後アッシュは一度抜きますが彼の性器の大きさは変わりません。
こんなんじゃ全然足りるわけがない。
今度はバックからの胸を刺激しながらのセックス。
でもやっぱり舞花の顔を見ながらがいいと思ったアッシュは、舞花に自分のほうを向かせ抱き寄せてから再び挿入。
このままイカされたら死んじゃうと思うぐらい、激しいセックスを続けました。
アッシュの欲望の限りを尽くした時間がとりあえずは終わり、彼に嫌悪感を抱いた舞花。
しかしアッシュが舞花のことを好きなのは変わりません。
そもそも最初から藤井舞花なんていう人間は存在しないのです。
ここでアッシュの過去が明らかになります。
アッシュにはクレアという大好きな婚約者が居ました。
そんなある日のこと、両親は王都に呼ばれその帰宅途中に敵対勢力の襲撃を受けて死亡。
その後はクレアだけがアッシュの心の支えになっていましたが、暫くして最愛の彼女まで病死。
周囲からは何度もお見合い話が持ちかけられるも、クレアのことが忘れられなかったアッシュ。
どうにか彼女を蘇らすことは出来ないか···。
様々な文献を読み漁り発見したのはホモンクルスの製造方法。
しかも立入禁止の地下室は錬金術の工房だったのです。
早速計画を実行に移そうとしたアッシュは、使用人を全員解雇し目撃者は地下に閉じ込めました。
しかし何度もやっても知能を持ったクレアは誕生せず全てが失敗作。
クレアの記憶を与えても、突然全ての記憶を与えるから混乱して死んでしまう。
造られた存在なのを自覚し絶望、そして自殺という流れなのだと思います。
だから今回は異世界の人間を呼び寄せ記憶を拝借。
少しずつ記憶を与えていき、発狂しないように抑えました。
そんなの嘘!元の世界に帰して!
必死に彼女は訴えるものの帰る場所などありません。
真実を知ったことで取り乱した彼女を、アッシュは何度も抱きました。
その結果、記憶を徐々にクレアのものに上書きすることに成功。
老いることのないホムンクルスより確実に先に死ぬのは自分。
ならば自分自身もホムンクルスになってしまえばいい。
それで最愛の人が戻るわけではないけど、アッシュにはホムンクルスへの愛に頼るしかないのです。
こうして永遠の偽りの愛の時間が始まりました。
とある領主の執着愛の果て クレアの身代わり女性!の感想
異世界転生はよく見るようになりましたが、記憶は異世界人間のもので実はホムンクルスという斬新なストーリー。
後半まで舞花は異世界から転生してきた女性だと思っていたので、以外な展開でした。
アッシュは非人道的なことを何度も繰り返していますが、彼にとってクレアはたった一人の愛する女性。
両親に先立たれクレアをも失った孤独な青年。
そんな悲惨な時代を少したからこそ、アッシュは狂気に走ったのでしょう。
いくら相手が生身の肉体を持った女性でも、決して彼には逆らわないロボット。
なんだか寂しいなと感じましたがこれもアッシュが選んだ道。
ホムンクルスに偽りの愛を捧げる青年の物語。
気になる方は是非一度読んでみてください。
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