花野井くんと恋の病の漫画を全巻無料で読む方法を徹底調査しました。
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【花野井くんと恋の病 作品基本情報】
作品名 | 花野井くんと恋の病 |
作者 | 森野萌 |
巻数 | 単行本10巻まで 分冊版41巻まで |
掲載誌 | デザート |
あらすじ | 高校1年生の冬、隣のクラスの花野井くんに何気なく傘を貸したのがきっかけで、「僕と付き合ってください」と告白されてしまった日生ほたる。好きな子のためならなんでもしてあげたい花野井くんに戸惑ってばかりだけど、恋する気持ちを知りたいほたるは期間限定の「お試し」で付き合うことになって……!? 『おはよう、いばら姫』の森野萌最新作は、恋を知らない女子×愛が重すぎる男子の初恋ピュアラブストーリー! |
公式サイト | – |
目次
花野井くんと恋の病の最新刊の発売予定日
花野井くんと恋の病の最新刊11巻の発売予定日は未定です。
次回の配信をお楽しみに。
花野井くんと恋の病を全巻配信している電子書籍ストア
※2022年4月時点の情報となります。詳しくは各サイトにてお確かめください。
残念ながら、花野井くんと恋の病のマンガを全巻無料で一気に読む方法はありませんでした……。
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花野井くんと恋の病を全巻配信しているアプリ一覧表
花野井くんと恋の病を漫画アプリで読めるか調べた結果、以下のアプリで全巻配信していると分かりました!
その他の配信状況は以下の一覧にてご確認ください。
また、アプリ内で全巻配信中でも全巻無料ではないのでご注意ください。
アプリ | 1巻~最新刊配信状況 |
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ピッコマ | 〇 |
LINEマンガ | 〇 |
サンデーうぇぶり | × |
ゼブラック | × |
少年ジャンプ+ | × |
花野井くんと恋の病の見どころ・感想・レビュー
前作がこのマンガがすごい!のオンナ偏にランクインした事で大注目の作者・森野萌先生。
その注目の最新作がこの「花野井くんと恋の病」です。
今回はそんな花野井くんと恋の病の登場人物や、見どころを振り返って行きたいと思います!
・日生 ほたる(主人公)
後述する恋人・花野井 颯生と出会うまで恋という気持ちを解らずに生きて来た女の子。
異性の話題よりも、食べる事の方が好きで、16歳を迎えても一生恋愛が出来なくても良いとすら思っていました。
花野井の事も勿論知りませんでしたが、恋人と別れ話をした後に公園で雪に振られる姿を見て傘を差し出しました。
のちに、これがきっかけで花野井に告白される事になり、ほたるの人生は大きく動き始めます。
よく知らない相手にでも屈託なくその温かさを向ける事が出来る優しくて真面目で穏やかな性格。
その為周囲と衝突する事も殆どありません。
しかし、花野井の「好きな相手の為なら死んでもいい」と言うような自己犠牲的な行動や言動には声を荒げて怒りました。
花野井との出会いでほたる自身も、知らなかった自分の一面を知っていく事になります。
花野井に好きな髪形を聞かれた時、「短い方がシャンプーは楽でいいかな」と答えたほたる。
けれど本当は小学生の頃親友に突然髪を切られた事から、髪を長くする事にトラウマを抱えていました。
花野井と付き合う中で、このトラウマも少しずつ乗り越えられる程に成長していきます。
・花野井 颯生(ほたるの彼氏)
「頭も顔も偏差値80超え」と評されるほど、顔が良く頭の良い、ほたるの隣のクラスの男の子。
非常にモテますが、恋愛スタイルはやや重め。
彼女が冗談で言った言葉を真に受け髪を伸ばしたり、GPSアプリを入れさせたりと依存的です。
その為本人いわく「少し話すと皆離れていく」とのこと。
実際歴代の恋人とも続かず、振られてばかりいました。
ほたるは偶然遭遇した花野井の元カノから「あの男だけはやめておけ」と忠告されたほどです。
初めはほたる以外に興味が無かったものの、ほたるとの交際で少しずつ言動に変化が現れます。
ほたるのバイト先で働いたり、ほたるの友人達と関わる中で交友関係も広がって行きました。
実は小学生の頃、ほたるに片思いをしていました。
しかし、ほたるが髪を切られた現場に居合わせてしまい、咄嗟にほたるを置いてその場を去ってしまったのです。
それからこの事件は花野井の心にも暗い影を落とし、後悔したまま過ごして来ました。
遂に実った初恋の相手であるほたるを大事にすると同時に、今もその日の自分を許せていない花野井。
最新10巻ではほたるの髪を切った「のんちゃん」に近づき、無理やり髪を切ろうとしてみせます。
少しずつほたるとの交際で、依存的な部分や激しい性質は穏やかになっていた中での事件にほたるはショックを受け…?
・浅海 響(ほたるの友人)
ほたるとは中学からの友人。
恋愛のアドバイスをしたり、恋人の圭吾を交え、花野井とほたると共にプールに行ったりとグループ交際をする仲。
オシャレが好きな明るい性格。
・柴村 月葉(ほたるの友人)
響と同じく、ほたるとよく一緒にいる友人の一人。
昔通っていた剣道教室の兄弟子だった穂積先生に幼い頃から片思いをしています。
しかしその事は余りほたると響には話そうとせず、9巻の文化祭編では衝突もありました。
ほたるの計らいにより、仲直りもしたのち、先生との関係も良好になって行きます。
・倉田 圭悟(響の彼氏)
響の恋人で、花野井と同じクラスのバスケ少年。
空気が読めないところがありますが、実はあえて読まないだけ。
周りをきちんと見ている所があり、懐の広い性格。
球技大会でほたるに良い所を見せたい花野井の気持ちを汲み、クラスをうまく動かしてくれました。
周囲に壁を作る花野井の事もすんなりと受け入れ、花野井君は結果的にクラスに馴染むようになっていきます。
10巻では響に言われ、ほたると何があったのか花野井に尋ねます。
これまでならば壁を作って居た花野井ですが、この時は素直に本音を話しました。
この件から恐らく花野井にとって圭悟はいつの間にか信頼の厚い存在となっているようです。
花野井の交友関係から見ても、男性では一番の友人ではないかと思われます。
・八尾 創平(ほたると花野井と同じ小学校出身)
ほたるの事を「ほたこ」と呼び、飼い犬にも「ホタル」と名付けているほたる達の同級生。
小学校時代はモテており、ほたるの髪が切られた要因ともなった人物です。
本人はその事件を知らず、人づてに「佐倉が自分を好きだった」と知りました。
ほたるとはアルバイト先で再会し、初めは子供のじゃれあいの延長のような関係に花野井が嫉妬していました。
しかし徐々に、ほたるに対する自分の恋心に気付いてしまうのでした。
・佐倉(のんちゃん/ほたると八尾の同級生)
かつてほたるの髪を無慈悲に切った張本人。
八尾に片思いをし、ほたるにサポートを頼みます。
しかしいつの間にか八尾はほたるの事を「ほたこ」と呼び始め、二人が親しくなっていきます。
ほたるも八尾が好きなのではないかと疑い、正直に言ってほしいと何度もほたるに詰め寄った佐倉。
しかし恋を理解していないほたるが、八尾を好きなはずはありません。
本当に友達だと何度も佐倉に言い聞かせます。
そんなある日、好みのタイプを尋ねられた八尾が髪の長い子だと答えるのを聞いてしまいます。
その頃の桜はボブカット、ほたるは長い黒髪をしていました。
八尾が誰が好きなのか気づいてしまった佐倉。
挙句、母の再婚と共に引っ越しが決まった為、佐倉は八尾に告白をします。
恋が正直よくわからない、と佐倉を振る八尾。
通りがかったほたるに気付いた佐倉はつい、「ほたるちゃんの髪は長くていいな」と零します。
その言葉に八尾は、余り深く考えず「かわいいよな」と答えました。
家庭の問題や、自分へのコンプレックス、そして好きだった八尾の言葉。
小さな苦しみが降り積もり、幼い佐倉はあの事件を起こしてしまったのです。
最新10巻ではハサミを握った花野井に脅かされますが、花野井はただハサミを見せただけでした。
そうすることで、ほたるの恐怖を教えようとしたのです。
改めてほたると向き合い、自分を自分のまま大切にしてくれていたのは、ほたるだったと気付いた佐倉。
自分で大事なものを壊してしまった事に気付き、深い後悔を覚えます。
泣きながら謝罪をし、二人の凍っていた時間が動き始めたのでした。
・これからどうなる?
穏やかな恋模様と、二人の成長に読者も癒されて来た「花野井くんと恋の病」
しかし最新刊では、ほたると花野井にとって最大のピンチを迎えています。
どんな事も乗り越えてきた二人ですから、きっと大丈夫だろうと筆者は信じておりますが…目が離せませんよね。
佐倉とも、謝罪を受け入れたかどうかの描写はまだ明確にされていません。
・仲直りをしてまた親しい間柄となる
・仲直りはするが、許せない気持ちや互いのわだかまりが残って関わりは無いままとなる
皆さんはどちらのパターンだと思いますか?
筆者的には折角きちんと反省して、お互いに気持ちを伝えあったのでまた仲の良い関係に戻ってほしいな、と思います。
一方八尾も、花野井に接触して来ている為なんらかのアクションがあると考えられますね。
ありそうなパターンとしては、
・ほたるへの自分の気持ちを言う
・佐倉との真相を聞く
流れ的には正直、どちらもあるかなと思っています。
佐倉との一件が終われば一旦問題も片付きますし、次は八尾君編かな?と。
厳しい展開が続いているので、いつものほんわかした花野井くんとほたるを見たい所ですが…!
非常に続きが気になる所で10巻が終わって居るので、次巻が楽しみです!
是非皆さんも、お得な方法を使って「花野井くんと恋の病」を読んでみて下さいね!
花野井くんと恋の病は違法海賊版サイトで読めるか
花野井くんと恋の病のコミックは違法サイト・漫画海賊版サイトで読めるのでしょうか。
「読める・読めない」というのを違法サイトで調べること自体、ウイルス感染リスクが高い非常に危険な行為です…!
まず、違法サイトで読むと間違いなく自身と出版社に不利益がもたらされます。
なぜかというと、違法サイトで読んで満足してしまうと単行本の売り上げにならず、漫画家の収入にならないからです。
例えば毎週ジャンプの人気少年漫画のネタバレを見ているとします。
すると最新話の内容が分かるので、単行本を購入しなくなりますよね。
こうなってしまうと、漫画は連載そのものが追い込まれることになっていくのです。
また、ウイルスに実際感染する人もおり、スマホやPCが故障するとそれこそ数万やそれ以上のお金がかかってしまいます。
数百円のマンガを無料で読むために、数万円も機器の修理費を払っていては大損ですよね。
花野井くんと恋の病の1巻から最新刊までのあらすじ
花野井くんと恋の病のあらすじを最新刊まで一気にご紹介します。
ネタバレを含む内容もありますので閲覧にはご注意ください!
花野井くんと恋の病1巻あらすじ
あらすじを見る▼
高校1年生の冬、隣のクラスの花野井くんに何気なく傘を貸したのがきっかけで、「僕と付き合ってください」と告白されてしまった日生ほたる。好きな子のためならなんでもしてあげたい花野井くんに戸惑ってばかりだけど、恋する気持ちを知りたいほたるは期間限定の「お試し」で付き合うことになって……!?
花野井くんと恋の病2巻あらすじ
あらすじを見る▼
高校1年生の日生ほたるは、隣のクラスのイケメン・花野井くんと「お試し」でお付き合い中。クリスマスにお正月、そして初デート。ほたるは花野井くんと一緒に過ごすうち、色んな「はじめて」を知っていき……!? 恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー、想いもドキドキも急上昇の第2巻!
花野井くんと恋の病3巻あらすじ
あらすじを見る▼
花野井くんのことを好きだと自覚した日生ほたるは、自分からきちんと告自しようと決意! そんな時、小学校の時の同級生・八尾くんと再会したのをきっかけに、恋についてちゃんと向き合うことになり……!? 恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ピュアラブストーリー、まじめにゆっくり進行中です。
花野井くんと恋の病4巻あらすじ
あらすじを見る▼
お試しを経て、日生ほたると花野井くんは本当の彼氏彼女に! 恋人としての初デート後、自分の気持ちを素直に伝えようと決めた花野井くんは、ほたるにある「お願い」をして……!?
恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ピュアラブストーリー、恋して世界が輝く第4巻!
花野井くんと恋の病5巻あらすじ
あらすじを見る▼
恋人として気持ちを通じ合わせていく、日生ほたると花野井くん。
新学期になり、2人は高校2年生に進級。
ほたる以外に興味を見せなかった花野井くんに、ちょっとずつ変化の兆しが…?
そして花野井くんの過去の秘密を知ってしまった八尾くんもある決意をして……!?です
花野井くんと恋の病6巻あらすじ
あらすじを見る▼
ついに初めてのキスをしたほたると花野井くん。
その帰り道、花野井くんは小学校の頃の「友達」に思いを馳せる。
一方ほたるは、キスに戸惑いながらも花野井くんをもっと幸せにしたいと願うように。
いい彼氏彼女になろうと新たに誓い合う二人の周りには、少しずつ人が増えていって……!?
花野井くんと恋の病7巻あらすじ
あらすじを見る▼
お付き合いを始めてもうすぐ半年。
順調にステップアップしてきたほたると花野井くんに、
初めての夏休みがやってくる!
彼女として見た目も中身もがんばろうとするほたるだけど、
二人の周りに新しい恋の動きが……!?
26話
今日、ほたるは、里村紗都美の推しのアイドル尊彦のコンサートに行っています。
ほたるは紗都美と以前から約束をしていました。
紗都美は終わった後も余韻に浸り、明日からも生きていけると涙します。
ほたるがお手洗いに行っている間に、紗都美の状況が変わってしまいました。
一般女性と密会デートという記事がアップされているのを発見したからでした。
バイト先でも、何時も元気のいい紗都美は凄く落ち込んでいます。
ちなみに先日、尊彦が正式に密会を認め、秋に入籍予定と発表されました。
出勤した八尾も驚いています。
ほたるもバイト中でも里村さん大丈夫かなと心配し、傍にいる花野井は、そっとしておいてあげた方がいいんじゃないかなと言っています。
そこで、ほたると八尾がほっとけないよねと言って、紗都美を元気づけようとカラオケに誘う計画を立てました。
花野井にも言い、後日、四人でカラオケ店に行きます。
紗都美は、デビューから10年分のライブ映像を持ってきたので一緒に観ようと言っています。
ほたると八尾は、一緒に観ましょうと力強くいい、花野井はお人好しの似た者同士だなとほたると八尾を見ながらフ~と溜息。
3時間、推しアイドル尊彦の話をしゃべり続け、休憩する紗都美です。
ドリンクバーに八尾がいたので、紗都美は、興味もないのにこんなに付き合ってくれてとお礼を言います。
八尾は結構楽しんでいますよと言い、ほたるは聞きながら、涙ぐんでいましたと言ってあげます。
そんなほたるを可愛いと言う八尾に、紗都美は、八尾のほたるに対する気持ちは推しだと言ってしまったことに良心がとがめられます。
そして八尾に謝りたいと紗都美は切り出します。
八尾君の気持ちを捻じ曲げてしまって・・・と。
八尾はあれは流石に違うと思っていたし、逆に紗都美さんに気遣いさせてしまって、こちらこそ申し訳ないと思っていますと、紗都美に言います。
でも、安心してください。ほたるへの気持ちが恋だとしても、幸せなほたると花野井の邪魔をするつもりはないのでと語る八尾でした。
今日は紗都美さんに元気になってもらいたいのが一番なので、このことは気にしないで下さいと八尾は紗都美にドリンクを渡しながら話します。
紗都美は、ほたると花野井がいる部屋に八尾と入り、そろそろお開きにしましょうかと提案します。
まだ大丈夫ですよというほたるに、随分、元気が出ました、ありがとうと紗都美は笑顔を作って言います。
だけど、最後に一つ・・・完全に想いを断ち切るためにと花野井にお願いをしました。
一瞬だけ持ってきたこのウィッグをつけて、私の告白をバッサリ斬って下さいと。
花野井がウィッグを付けると、やっぱり似ていると紗都美は興奮し、八尾は確かにと言い、ほたるは懐かしいと感想を漏らします。
紗都美はソワソワしながら、あなたのことは興味ないですとバッサリ斬って下さいと言って、今までの感謝を話していきます。
最後に愛する人とどうかお幸せに大好きでしたと言ったところで、花野井はウィッグを取って、やっぱりやめましょうと言います。
花野井は、僕はあなたの好きな人ではないので、本人じゃない別人に断られたって、ただ傷が増えるだけですよとアドバイスします。
ほたるが心配するので、早く立ち直ってもらうと助かりますとも言います。
心を捧げた人にとって自分が他愛もない存在だと気付いた時の虚しさのようなものは多少経験あるので、同情はしますと花野井は言いす。
紗都美は外で待っていたほたると八尾を呼び、言葉に出来てスッキリしましたとお礼を言います。
カラオケ店から出た後、紗都美は三人にじゃあ又バイトでと別れます。
気にした八尾は追いかけようとしますが、花野井がそれを止めます。
自分で解決するしかない問題だし、僕たちは誰も里村さんの本当の気持ちは理解できていないでしょうと。
八尾は理解していなかったら、優しくもできないのかよと言って、紗都美を追いかけて行きました。
ほたるはアッと言って驚きますが、花野井は僕たちはバイトの時間だから行こうと促します。
ほたるはバイトに向かいながら、今日のことを反省しています。
それに気が付いた花野井は、僕たちにできることは十分したと思うし、里村さんも喜んでいたのは事実だよとほたるに言ってあげます。
ほたるは今日はなんだか、里村さんに優しかったと花野井に言います。
ほたるは花野井に実は里村さんの気持ちがちょっとわかっているとかと尋ねてみます。
すると、花野井は少し困った感じで、例え、似たような体験をしても、それで何をどう感じたかはその人によって違うし、最後は自分で立ち直るしかないと思うよと言います。
ほたるはその通りだねと言い、大丈夫だよと優しく花野井は言います。
ほたるは里村さんの愛はこれぐらいじゃ折れない気がするとも思います。
紗都美は歩いて帰っていますが、涙が出ると言ってその場にうずくまってしまいました。
その時、紗都美さんと呼ぶ声がするので、振り向くと八尾が大丈夫ですかと追いかけてきていました。
紗都美は驚き、何追いかけているんですか⁉ いつも言っているでしょうと少々怒った感じで言います。
八尾はわかっていますよ・・・こういうの嫌いなんですよね、紗都美さんは!と、ちょっと困り顔の八尾です。
でも、僕は友達が目の前で悲しんでいるのに、ほっとけないですと八尾は言います。
紗都美はポロポロ涙が溢れ出て、尊彦の想いを話し、誰よりも幸せになって欲しいともしゃべり、最後は方言で胸の内をしゃべり始めました。
この様子は八尾にとって、自分が小学生の時に、犬のほたるのことをほたるに泣きながら話したことを思い出させるものでした。
八尾は素敵な人を好きになったんですね・・・俺は今ならそういう気持ちわかるつもりですと言います。
そして、俺たち、失恋同盟ですねと笑って八尾は紗都美に言います。
それを聞いた紗都美は大粒の涙が溢れだし、八尾は、取り合えず、どっかで思いっ切り泣きましょうと提案するのでした。
ラインでほたるが様子を伺うと、ほたるちゃん、どうも本当にありがとうのメッセージが返ってきました。
紗都美は何時もの元気を取り戻し、結婚しても推しは推し!!これからも応援し続けると宣言します。
ほたるは仕事をしながら、考えます。
私は失恋の経験ないなあと・・・。
花野井に嫌いと言われる想像をしてみます・・・無理・・・どうしたら、そういう辛い気持ちを乗り越えられるかさえ、想像もつかないと思います。
紗都美が重い荷物を持っているのを、ほたるが助け、それを見た八尾が二人の荷物を持ちます。
そして、紗都美さんはまだ空元気でしょう? 調子悪い時くらい頼って下さいと八尾が言うと、紗都美はドッキとしてしまいます。
自分の気持ちに気が付いて・・・驚きが隠せない紗都美です。
27話
響が悩んでいます。
響の前では、ほたるがこれは?じゃあこれは?と水着を持って尋ねています。
響は可愛いけれど、花野井君を悩殺するくらいなら、そっちのビキニがいいと言っています。
響の横で見ている、しばむーは響、攻めるねーと感心しています。
ほたるは、ビキニはお肉的にダメだよと青ざめていますが、響は鬼の監督のように、当日までに5キロ落とせと命令しています。
ほたるは後2日なんですけれど・・・と。
みんなでプールに行くので、その日のためのお買い物兼女子会で楽しんでいます。
しばむーは部活で行くことができませんが、今度は三人で、お揃いコーデをしてプールに行こうと約束をしています。
今年の夏休みは楽しい予定が盛沢山です!
駅で、花野井と響の彼氏である圭悟が待っています。
そこへおしゃれしたほたると響が現われました。
花野井はほたるの姿を見て、真っ赤になっています。
それを見た、ほたると響は「やった!」と二人でタッチしながら喜んでいます。
早くに準備できた響は圭悟とどこから回ると大興奮しています。
後ろにいた花野井は圧倒されて後退り・・・すると、ほたるが後ろから歩いて来ました。
花野井はほたるちゃん?・・・前見て歩かないと危ないよ!と注意してくれます。
ほたるは両手で顔を隠していたのでした。
理由を聞くと、目のやり場に困ってしまってと・・・。
花野井の水着にパーカー姿は輝いていて、ほたるは圧倒されていたのでした。
花野井はそれは僕の言うセリフだよと言います。
ほたるは驚いて、花野井君もドキドキしているの?と尋ねます。
花野井は当たり前だよ!僕は朝から何度心臓が止まったか!と言ってくれました。
ほたるは、水着って照れるよねと納得します。
すると、周りの女性たちがうわ~見て見て凄い美形!!と花野井を見ながら言っています。
でも、彼女連れだよ・・・残念という声も・・・。
ほたるは彼女って言われた、響がおしゃれ手伝ってくれたお陰だと喜んでいます。
そんな響はほたるが気が付いた時には、もういません・・・圭悟もです。
花野井は、二人はウォータースライダーに行ってくるって言っていたよと教えてくれました。
どうせ、別行動になると思っていたから、僕たちは僕たちで楽しもうと、花野井はほたるの手を取りました。
二人で楽しんでいると、「颯生!」と花野井の下の名前で呼ぶビキニを着たスレンダーな女性が近づいて来ました。
花野井は振り向き、ほたるは知り合いかなという顔で花野井を見ています。
声を掛けた女性は「チッ」と舌打ちをします。
ほたるはその女性の舌打ちに驚いてしまいました。
その女性は、久しぶり、こんな所で会うなんてねと花野井に言います。
花野井は無言です。
ほたるは花野井とその女性の間の空気が凄く重く感じられました。
その女性は続けます。
へぇー、今度はその子が新しい彼女なの?と花野井に問いかけます。
花野井は、もう君には関係ないでしょうと、ほたるの手を取り行こうとしました。
その女性も「唯~」と友人たちから声を掛けられていました。
花野井は、行こう、ほたるちゃんと言って後ろを向いて歩き始めたので、ほたるはちらっと、その女性を見ると、凄い顔で睨んでいました。
ほたるは、花野井君、今の人って・・・?と尋ねます。
花野井はただの知り合いだよと言います。
ほたるは、ただの知り合いには見えなかったような・・・と花野井に言います。
すると、花野井の足がピタッと止まり、ごめん・・・ほたるちゃん、本当は前に付き合っていた人なんだと、白状しました。
ほたるは思い出します・・・あの、お水かけた人!?と。
花野井はごめんね・・・楽しい時間に水差したような感じになってしまって・・・でも、あれから一度も会っていないよと言います。
それに、今日会ったのは本当に偶然だから、気にせずに楽しもうと花野井はほたるに言います。
休憩中、お手洗いで、ほたるはさっきの出来事を響に話しました。
いや、気にするでしょうと怒っています。
ほたるは響の様子を見て、やっぱり・・・とちょっと引き気味に思っています。
タイミング悪いよね・・・花野井とも言っている響です。
ほたるは彼女に睨まれたことも話します。
すると、響はもしかしたら、花野井君に未練があるのかな?と。
そして、また偶然会わないようにしなきゃね・・・どんな感じの子?とほたるに響は尋ねます。
ほたるは、響より少し背が高くて、茶髪のロングで・・・と説明していると、丁度、彼女がお手洗いに入って来ました。
その彼女はいた!見つけた・・・颯生の今カノちゃん・・・話があるんだけどとほたるに言います。
花野井の前カノの唯について行ったほたるですが、唯の圧が強すぎて萎縮してしまいます。
やっぱり別れて欲しいという話だったらどうしようと思います。
唯はほたるの体を掴み、安心して話は直ぐに終わるからと言います。
ほたるはキャーと心で叫び・・・逃げられないと思います。
唯は悪いこと言わないから、あの男だけは本当に本当にやめておきな!!?と力強く、ほたるに言います。
ほたるはへっ?と思います。
唯はほたるにわかるわよ・・・アンタもアイツの顔と紳士的な態度に騙されて告白したんでしょう!?と言います。
でもアイツは激重彼氏で、イカレ野郎でしょうとも言います。
男友達に牽制はしまくるし、運命だとか言い出すし、髪、伸ばしてと言ったら本当に伸ばすし・・・と唯は話し続けます。
ほたるは、ハイ・・・何となくわかりますと答えます。
唯は驚きます・・・えっ、知っているの?と。
あんた、ウブそうだから絶対、騙されているんだと思っていたと唯は不思議そうに言います。
じゃあ、位置共有アプリ入れられた?勝手にスマホ見られた?男友達と歩いている写真撮られて問い詰められた?と後から後から質問をする唯です。
ほたるはないですと答えます。
唯はおかしいなあ・・・今は油断させているのかな?と不思議がります。
ほたるは、唯に花野井君は極端に一途なタイプですけれど、いい所も沢山あるのでは?と言ってみます。
一途?と唯は腕を組みながら、呟きます。
あんたはやっぱりわかっていないわぁと唯はほたるに言います。
そして、頼んでもいないのに、勝手に尽くしているだけでしょう彼は?と唯。
同じだけ愛情返さない私が悪いみたいな空気作って・・・私のことが好きだなんて上っ面だったくせに・・・とも唯は言います。
颯生は、フリーの間に告白すれば、誰でもOKしてくれるの知っている?と唯はほたるに尋ねます。
彼は誰でもいいんだよ・・・アイツは自分から誰かを好きになったことなんか絶対ないねと唯は断言します。
でも、ほたるは、私の時は花野井君が「好きです」と告白してくれたと思い返します。
唯はとにかくアイツはヤバいから早くあんたも・・・と言いかけた時に、花野井が駆けつけて「ほたるちゃん」と言って抱き寄せました。
浅海(響)さんに聞いて、やっと見つけたと花野井。
花野井は唯に何をほたるちゃんに話していたのと尋ねます。
唯は別に・・・本当のこと、教えてあげただけよ・・・全部言ったから、後はご自由に!と去って行こうとします。
ほたるは「唯さん、ちょっと待てください」と呼び止めて、唯の方へ駆けて行きます。
唯さんは唯さんの言い分があって、全部でたらめとは思っていないですとほたる。
でも、私も花野井君も昔よりは一歩ずつ、成長していて・・・だから二人で乗り越えられるよう、これからも私、花野井君と頑張りますと唯に宣言しました。
少し落ち着いて、花野井はほたるにあの人、僕のことなんて言っていたと尋ねます。
ほたるは少し躊躇しますが、全部話します。
花野井はあの人は容赦ないな・・・と頭を抱えます。
ほたるは全部、本当のことなの?と尋ねてみました。
花野井は俯きながら、うんと答えます。
ほたるはそんな花野井を見ながら、そっかぁと言います。
そして、実は私にも位置共有アプリとか使用してみたいの?と花野井に尋ねてみます。
花野井は驚いて、そんなことと言いながら、あの時は、その方法でしか、自分を安心させることができなくて・・・
というか・・・ほたるちゃんに出会うまで、何時も何時もどこか不安で・・・相手が引くほど尽くして・・・
でも、本当は誰のことも信じられなくて、僕のことを一番と思ってくれないなら、直ぐに興味なくして・・・その繰り返し・・・
だけど、初めてなんだ・・・ほたるちゃんに初めてちゃんと片思いして・・・
振り向いて欲しくて、ほたるちゃんが幸せでいて欲しいと思ったり、嫌な気持ちになって欲しくないなあと思ったり・・・本気で考えるようになって・・・
今なら、あの人が言っていることわかるよと花野井はほたるに正直に話します。
本当に好きなら相手が嫌がっているようなことはできないということ・・・
ほたるちゃんより、僕の方が、よっぽど恋っていう気持ちわかっていなかった・・・とも花野井は言います。
ほたるは花野井の話を真剣に聞き、花野井君は出会った頃と少し変わったよねと言います。
私、花野井君のことずっと見てきたよ、ちゃんと!
花野井君の寂しがり屋なところも尽くしたがり屋なところも知っているから、あんまり驚かないよ。
だから、そんな不安そうな顔をしないでとほたるは花野井を慰めます。
そして、ほたるは提案します。
一度試してみようか? 位置共有アプリ? クラスにも結構いるよ・・・一度試してみるのもいいかなと思うけどと。
花野井は凄く驚きます。
ほたるは、使い方は考えないといけないけれど、今の花野井君は悪い方には使わないって信用できるものと言います。
花野井君が少しでも安心できる方法、私も知りたいし捜したいなあ・・・
合わなければ、止めたらいいことだし・・・と花野井の手を握って話すほたるです。
何がダメで、何がいいか、一緒に色々試してみようとほたるは言います。
花野井もそうだった・・・僕たち、出会った頃から、ずっとそうしてきたよねと微笑んでいます。
ほたるは思いました。
一つ間違えたら、考えて、また一つ間違えたら、考えて・・・そうすることのできる人だってこと、私はもう知っているよと。
そんな花野井君だから好きになったんだってと思うほたるです。
ほたると花野井は響と圭悟とも合流できました。
響は何もされなかった?と心配してくれています。
ほたるは、思っていたより悪い人じゃなかったよと報告しました。
それに響のお陰で勇気出たと感謝の言葉を響に伝えました。
それは、自分に自信が持てるように、今日の私のおしゃれを響が数日かけて手伝ってくれたからでした。
さあ、せっかくのプール、楽しまなくっちゃ・・・今度は四人で楽しみました!
28話
海外から届いた手紙を読まないままハサミで切ってしまう中学生時代の花野井。
花野井は知り合いのおじいさんの家のソファのクッションに顔を埋めています。
おじいさんは机でパソコンをしながら、夏休みになったばかりなのに、もうフラれたのかと中学生時代の花野井に尋ねています。
どうせ好きかどうかわからないのに、付き合ってと言われただけで付き合ったんだろうと、おじいさんは花野井に言っています。
花野井は僕はちゃんと好きだったよと落ち込んでいる様子です。
おじいさんは、じゃあ、今度の理由は何かな?と尋ねます。
何時もと同じ、重すぎて怖いって言われたよと花野井。
好きって言って欲しいと言うから毎日言ったのに・・・週何回かぐらいにした方が良かったのかな?と。
おじいさんは大笑いし、やっぱりお前は加減っていうものを知らないなあと言います。
お前はそろそろ、「好きになってくれる女の子」でなくてお前が「自分から好きになれる女の子」を探したらどうかな?とおじいさんは提案します。
そして、小学生だった頃はいただだろう?あの公園によく来ていた女の子とおじいさんは花野井に尋ねます。
すると花野井は、あの子はダメだよ・・・あの子は天使だものと少し顔を赤くして答えました。
おじいさんは天使って?と不思議そうです。
花野井は、恋なんて呼べるようなものじゃなくて、あの子は僕の理想で憧れで・・・僕なんかが手を伸ばしていい存在じゃないってことと説明します。
おじいさんは理想で憧れだからこそ、手を伸ばさないといけないんだよ・・・思春期ってのはメンドクサイね・・・とブツブツ言いました。
花野井もそうだよ・・・僕は面倒で重いって・・・そしてどこかおかしいんじゃない?っていつも言われるよと言います。
おじいさんはコーヒーを入れながら、自分がどんな人間でもこの人がいいと思ってしまう・・・きっとそういうのが運命っていうやつなんだと思うよと花野井に言います。
そして、楽しみだなあ・・・お前が本当の恋をする日がと言ってくれました。
花野井とほたるは駅で待ち合わせしています。
花野井は直ぐにほたるが髪を後ろにしばっているのを見て、かわいいと言ってあげます。
夏休みの後半なので宿題を終わらせるために図書館に行くことにしていました。
大雨で図書館に着いただけで、傘をさしていても体がびしょ濡れになってしまいます。
このままの状態で中に入れないねと言っていると、ほたるがくしゃみをします。
花野井はウチで勉強しようと提案します。
このままだと風邪ひいちゃうからねと花野井は言います。
ほたるは、花野井のおばあさんのことを心配します。
花野井は厳格な人だからね・・・でも、仕方がないから気にしないで・・・それに僕たちは高校生としては健全なお付き合いしているのだからと言います。
花野井のマンションに着き、直ぐにお風呂に入らせてもらって、花野井の服を着て、ほたるはどうもありがとうと部屋に入ってきます。
ほたるの姿を見て、何度見ても、この姿は目の毒・・・緊張する・・・と思う花野井でした。
花野井も僕も入ってくると言うと、ほたるはその間、お部屋、見ててもいいと尋ねます。
花野井はにっこりして、もちろん、自由にくつろいでいいからねと優しく微笑みます。
本棚にある本はほたるには難しく感じます・・・本当は花野井が読んでいる本を読んでみたいのだけどとも思います。
やっと読めそうな旅行記を見つけて、ベッドに腰かけて読み始めました。
これはお家デートになるのかなと思いながら、花野井の家の香りは、以前来た時は緊張したけれど、今は落ち着くと感じます。
まったり本読んだり、勉強したり・・・こんな感じもいいなあ・・・
コンコン ほたるちゃんと部屋をノックして花野井が部屋に入ってきます。
ほたるは花野井のベッドでぐっすり眠っていました。
花野井は可愛いと思って、ほっぺを軽く触ります。
ふわふわしていて、もっとほたるを愛おしく感じます。
余りにも無防備で、信頼されているからだけど、今の僕はどこまで許されるのかなと、ほたるの髪が顔にかかっているので、綺麗に整えてあげます。
ほたるはどこまでも僕を受け入れてくれるから、どこまでも求めて、壊してしまいそうで怖くなると花野井は思ってしまいます。
一人で考えても答えがでないのでやめようと思う花野井です。
いつまでも寝顔を見ていたいけれど、そろそろ起こさないとと思って、ほたるちゃんと言って起こします。
寝ぼけているほたるに、ちゃんと起きないとキスしちゃうよと言います。
ほたるは目をこすりながら、いいよと言うので、花野井は顔が少し赤くなって、本当にキスをしました。
ほたるは、パチッと目が開き、花野井君、変な起こし方しないでと真っ赤になります。
花野井は笑いならごめんと・・・
その後は勉強を教えてもらったり、一緒にコーヒーを入れたりしながら、宿題が進んでいきます。
後少しのところで、花野井が宿題が全部終わったら、ほたるちゃんに何かご褒美を用意しようかなと提案します。
すると、ほたるはそのご褒美、私からリクエストしてもいい?と尋ねます。
花野井は何かしたいことあるのと尋ねます。
ほたるは、あの実は・・・ともじもじし、中学時代の卒業アルバムが見たいのと言うのでした。
わーと歓声をあげならが、ほたるはアルバムを見ていきます。
中学生の花野井君だと喜んで見ています。
花野井はほたるに楽しい?と尋ねます。
うんと本当に嬉しそうです。
ほたるは、前も見られたくなさそうにしていたでしょう? どうして? そんなに変わっていないような気がするけれどと尋ねます。
花野井は固い表情になって、それは、僕の人生はほぼ黒歴史だからと言います。
ほたるは、なんかごめんなさいね・・・断ってくれても良かったんだよと言います。
そしてパラっとめくった時、これってあの時の唯さん?と尋ねます。
花野井は写真を見て、そうかもと言います。
当時はあんまり話したことなかったから忘れていたと言い、あの人とは高校に上がってから付き合うようになったからと言います。
ほたるはへーそうなんだと言いながら、花野井の髪の長さを見て、この頃は今と同じくらいだから、本当に唯さんのために髪を長くしていたんだと思います。
花野井のことだから、行き過ぎたことがあっても、きっと大切に思っていたんだろうなあと思うほたるです。
でも、何だか、心にずしっと刺さるものがあり、ズキズキ胸が痛くなってくるほたるでした。
花野井はほたるるの様子に気が付き、ごめん、何か嫌なこと思い出せた?と気遣ってくれます。
今まで僕がどんな付き合い方をしていたのか気になるよねとほたるに問いかける花野井です。
そして、今は自分の事ちゃんと話せるからと言って、深呼吸を何度か繰り返してから、両親の話ってどれぐらいしたかなと、ほたるに尋ねます。
ほたるは、花野井君のご両親はお医者さまで、今は海外ボランティアに行っていて、余り帰ってこないということと、昔はおばあちゃんのおうちに住んでいたって聞いたよと言います。
花野井は昔は両親が家にいないことがとってもコンプレックスだったんだと言いながら話し始めました。
僕の方を向いてもらいたくて、受験に勉強に部活にと色々したけど、全然ダメで、中二ぐらいの時にやっと諦めがついたんだ。
そして自暴自棄になっている頃に、初めて彼女ができたんだ。
花野井君って眼鏡外したら、こんなに綺麗なんだと言ってくれたりはしたけれど、彼女はたんなる遊びで、すぐに別の人に乗り換えたんだ。
でも、その短い期間だったけれど、傍にいてくれて、特別扱いしてもらって・・・その感覚が忘れられなくて、まるでずっと欲しかった物を与えられた感覚に陥って・・・。
そこからは、熱に浮かされたように、色んな人と付き合っては失敗を繰り返すようになり、好きだっていっぱい言っていたら重いと言われて別れたり・・・
なんでもしてあげていたら、ウザいと言われ別れ、当時は本気で相手のこと好きなつもりだったけれど、本当は・・・
花野井が真剣に話し続けていたら、だんだんほたるは沈んでいきました。
もうこれ以上はだめ・・・大事な話だから聞いてあげたいんだけど、ダメージが大きくて、聞かない方が良かったかもとほたるは言い始めます。
てっきり、本当のことが聞きたいんだとばかり・・・と言いながら、花野井はオロオロします。
ほたるは、過去にどういう付き合い方をしたかとか気にしているんじゃなくてと前置きします。
花野井君が他の人にキスしたり、好きって言って大事にしてあげたんだろうなと思うと寂しくてと顔を赤くして話します。
ただそれだけ、私のわがままなのとほたるは言います。
花野井は慌てて謝り、もうこの話はしないと言います。
花野井はほたるを抱き寄せて、こんなの全然、わがままじゃないと言います。
そして決心したように、恥ずかしい話・・・僕が誰かを自分から好きになったのは、ほたるちゃんが初めてなんだよと告白します。
生まれて初めて自分から告白したのはほたるちゃんだけなんだと花野井は言ってくれました。
ほたるは何だか嬉しいなと花野井の胸にこつんと頭をつけて、ありがとう・・・そしてごめんねこんな事で動揺してと言います。
ほたるは、二人で他の人としたことがない初めてのことをどんどん積み重ねていって、花野井君の思い出が私でいっぱいになったりするのかなと、顔を赤くして笑顔で言ます。
そんなほたるをみて、優しく口づけをする花野井です。
花野井はほたるのおでこに自分のおでこをくっつけて、もうとっくに誰も入る隙間なんてないのにと言います。
そして、今から他の人とやったことないことをしてみようかと提案してみます。
やったことないこと?とほたるは尋ねます。
例えばキスとかと・・・ほたるちゃん、少しだけ口を開けてみて・・・
理想で憧れだった女の子が少しずつ変わっていく・・・僕が変えているのかなと思うと、嬉しさと罪悪感・・・。
こっそり行った事はなんだかとってもいけないことことにも感じ、それでも確かに幸せを感じ、このまま永遠に時が止まればいいのにとさえ思う花野井でした。
そして花野井は自分が恋愛にのめりこんで行った経過を思い出していきます。
キスの後、どうだったと尋ねると、ほたるは大人っていう感じだったとクラクラしているようです。
花野井もそうだね、僕もちょっとやばかったと感想を言います。
僕たちには少し早過ぎた感じだから、一回封印しようとほたるに提案します。
花野井は勢いでほたるを傷つけたりしないようにもっとしっかりしなきゃと反省します。
花野井は服乾いたから、遅くなる前にそろそろ帰る?と尋ねると、ほたるはスマホが鳴っていることを花野井に知らせます。
おばあさんからで、お父さんが急遽帰ってくるという知らせでした。
花野井は申し訳なさそうに、ほたるに急いで着替えてもらってもいいかなと言って理由を言っている間に、家のチャイムがなります・・・。
モニターには、さっちゃん開けてと男性の姿が・・・
花野井の父がもう帰ってきたようです。
花野井くんと恋の病8巻あらすじ
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二人で過ごす初めての夏休み、
これからも「初めてのこと」を積み重ねていこうと約束した花野井くんとほたる。
そこに突然花野井くんのお父さんが帰国して…?
一方、恋心を自覚した八尾くんも、
夏祭りでほたると二人きりになってしまって…!?
29話
さっちゃん!ただいまと笑顔で花野井の父は帰宅しました。
凄い勢いで花野井に抱きつき、久しぶり、また大きくなったと嬉しそうな父です。
この人がお父さん?と驚くほたるです。
そんなほたるに気がついた花野井の父は、この可愛いお嬢さんはもしかして・・・と近づいていくと、花野井がそうだよ、父さんや母さんより大事な人と言います。
ほたるは青ざめますが、花野井の父は笑いながら、それはそれは、初めまして颯生の父ですと挨拶してくれます。
ほたるもかしこまって、初めまして日生ほたると言い、花野井君とお付き合いさせていただいてますと挨拶しました。
花野井は、申し訳ないけれどと、ほたるに帰宅を促していると、父はえっ帰るのと残念そうです。
ほたるにねっ、一緒に晩ご飯食べて行きなよと父は誘います。
ほたるは顔は花野井にそっくりだけど、人懐っこい人だと思います。
その時、チャイムが鳴ったかと思うと、祖母が勢いよく入ってきました。
急に帰って来てと花野井の父に怒っています。
そして、あら日生さんも・・・と言って、あなたたち親子は・・・と更に怒ります。
花野井はため息をついてから、僕はほたるを送るからと言って、外に出ました。
花野井はほたるに父が振り回してごめんねと謝ります。
ほたるは全然と言い、気さくで若々しいお父さんだねと感想を言います。
もっとお話してみたかったと言うと、あの場は祖母がいたからねと恐縮する花野井です。
祖母は昔から花野井を置いて海外に行くから父母のことを怒っていると説明してくれました。
花野井が父たちと仲良くしていると祖母は複雑みたいだということもほたるに話します。
それを聞いたほたるはお父さんのこと好きなんだねと言いました。
花野井はそれを聞いて、父も母も人助けのために命をはって日本から飛び出すくらいだから、いい人たちなんだよと言って、微笑みます。
ほたるはそんな風に言える花野井は優しいねと花野井に伝えました。
花野井はこんな風に思えるようになったのはほたるのお陰なんだと言ってくれます。
ほたるが僕を変えてくれたから、心に余裕ができて人に優しくなれるんだとほたるに言う花野井でした。
書店に花野井の父がやって来ます。
花野井がここで働いているって聞いたのでこっそり見学に来たと言って、口に指を当てて説明します。
写真を撮って花野井の母に見せてあげようと思ってとカメラをほたるに見せて嬉しそうにします。
そして、ほたるにいつから休憩?と尋ね、ほたるが30分後くらいにと答えると、おじさんがおごるからお茶しないとほたるを誘うのでした。
以前も花野井の祖母から言われたなあと思い出すのでした。
そのことを花野井の父にお茶しながら話すと、謝りながら、息子が惚れ込んでいるのがどんな子か気になってと正直に気持ちを言ってくれるのでした。
その後は質問攻めです・・・プールで皆と一緒に撮った写真、しかも花野井が自撮りでの写真を観て、これを送って欲しいとお願いする可愛い父です。
花野井の母にも早く見せたいと言って喜ぶ父です。
ほたるはその様子を見て、もっと花野井に関心のない両親だと思っていたのにと思うのでした。
花野井の父も嫌われたりしても仕方がないと日本を離れたのに今回はちょっと驚いたとほたるに打ち明けます。
久々にあったら随分雰囲気が柔らかくなっていたからと。
花野井の父の話を聞きながら、花野井の気持ちを知っているほたるは父に言わないとと思って話します。
実は花野井君は英語も堪能で、それは昔海外に行きたいから努力したということで・・・お父さんは不思議に思ったことないですか?どうして、そんなに頑張っていたんだろう・・・と。
花野井の父が何か話そうとした時に、花野井が父さん!!と言って勢いよくやって来ました。
花野井の父は何故ここがと驚くので、私がラインをしましたと説明するほたるです。
花野井は父に、何か聞きたいことがあったら僕に聞いてよと怒ります。
そしてほたるを見ると、目に涙がたまっていたので、父さんはほたるに何をしたのと怒り始めます。
父は普通の話しているつもりだったけど、ごめんねと慌ててほたるに謝ります。
ほたるは溜まった涙を拭きながら、これは違うんです・・・お父さんが悪いわけでなくて、私が勝手に・・・と言います。
花野井は父には後で話しは聞くから帰ってと言うと、父も謝りながら帰って行きました。
花野井はほたるに大丈夫?と尋ねます。
ほたるはお父さんは優しくて楽しくていい人だった・・・それに花野井のことを大好きなことも伝わったきたし、だから安心したけれど・・・
いい人だからいい人であればあるほど・・・花野井と一緒にいられない・・・花野井が頑張っても頑張っても手が届かない・・・
花野井はほたるが思っていることがわかり、ほたるの頭をポンポンとして、僕はもう大丈夫だよ・・・僕にはほたるがいるからねと優しく笑うのでした。
父は花野井が帰宅するまで心配していました。
父さんは何も悪くないよ、誰も悪くないと花野井は言ってあげますが、悪気がなければ何でも許されるわけじゃないのではと父は言います。
父は学会の発表が終わったらそのまま空港に行くと言って、申し訳なさそうにしますが、花野井はいつものことだし、生きて顔を見せてくれるだけで十分だと言います。
そんな花野井に、お前が望むのなら、父さんと母さんのところに一緒に来るかと言います。
花野井は今までの自分の苦労を思い出しながら、できもしないこと言わないでと言ってから、行かないよ・・・今はここに父さんたちより大事な人がいるからと答えます。
それなのに、花野井の父が花野井の祖父母に電話をすると、帰りにロンドンまで花野井を連れて行くことになりました。
ここで花野井がクォーターだということが初めてわかった、ほたるでした。
ロンドンに住む花野井の祖母もこの間病気になったばかりで弱気になっててとお願いする花野井の父でした。
チェックインは僕がしておくから二人は時間までデートしておいでと父が言うので、二人は時間まで一緒にいます。
一週間もほたると離れるなんてと花野井は落ち込んでいます。
ほたるは毎日電話をしよう!大丈夫一週間なんてあっという間だよと慰めます。
花野井は付き合ってからこんなに長い間会わないのは初めてだね・・・寂しいと言います。
ほたるは花野井を強く抱き寄せ、今誰もいないから、今の内にいっぱい充電しておこうと言います。
花野井は真っ赤になって、今の内にほたるの全部を覚えておく、どこにいても君を想っているよと伝えるのでした。
30話
花野井がイギリスに旅立って、数日が経ち、今日はしばむーの家に響と二人で遊びに行っているほたるです。
響が花野井と離れて寂しいでしょうと尋ねると、寂しくないわけじゃないけれど、一週間だし・・・と答えると、私なら、死んじゃうと言って凄い剣幕です。
しばむーは?と響が尋ねると、会えない間もやれることはあるしと大人の発言をします。
ほたると響が二人で帰っていると、響はしばむーは好きな人がいるように思うと言います。
ほたるはしばむーは恋より部活って感じじゃない?と不思議そうにしますが・・・。
響は人に言えない恋っていう可能性もあると言い出します。
しばむーは母からおばあちゃんの家から届いた野菜のお裾分け分を、穂積さんの家に持って行ってと言われました。
穂積さんはしばむーの剣道の師匠の家で、その息子さんはしばむーの学校の担任の先生で剣道の顧問でもあります。
丁度、夏休みで先生は実家に帰省中で、日頃お世話になっているのだからと母から頼まれました。
しばむーは家では先生のことを梢くんと呼んでいます。
師匠から梢一郎は自分の部屋にいるから会っていけと言われ、しばむーも学校だと余り話せないからと部屋にお邪魔することにしました。
ノックして部屋に入ると先生はパソコンの前で眠っていました。
それを見たしばむーは、ため息をついて、どうして「先生」になんてなるかなあと言って顔を覗いています。
そして顔に近づいてキスをしようとするしばむーに先生は自分の手をしばむーの顔に押し当てて、こら、何をしようとしたと言います。
しばむーは余りにも無防備なので、ワンチャンと思いましてと言います。
すると、先生は恋愛関係にない者の寝込みを襲うのはやめなさい・・・それに学校以外では先生はやめなさいと注意します。
しばむーもじゃあ梢君も敬語やめて下さいとお願いします。
先生は用件は何?としばむーに尋ねます。
しばむーは母からのお裾分けと野菜を渡すと、先生はお礼を言ってから、用が済んだら帰れとしばむーを追い返します。
しばはむーこんな風に話せるの久しぶりなのにと残念そうにして帰ろうとしていると、「月葉」としばむーの名前を言ってポッキーを投げてくれました。
昇段試験、合格おめでとう!頑張ったなと先生は言ってくれました。
小さい頃に二人でポッキーを食べたことを思い出しながら、しばむーは帰宅します。
ほたるは夜8時になると、花野井と顔を観ながら電話をします。
花野井の父はイギリスに着いたその日のうちに、別の便で奥さんの元に戻り、今は、おじいさんとおばあさんと三人で過ごしているそうです。
その家は丘の上から観た景色が綺麗だとほたるに説明する花野井です。
ほたるが私も見てみたいと言うと、今度、写真みせてあげると答える花野井です。
ほたるは大人になったら、二人で行って、案内して欲しいなあと提案します。
すると花野井は少し驚いてから嬉しそうに「うん」と返事してくれました。
離れていると、何時もより電話している時間が楽しくて、毎日、切るのがつらいと思います。
ほたるが「それじゃあ、また明日ね」と言うと、花野井は明らかにしょんぼりして「うん」と答えます。
そして、ほたるが花野井君、そんな顔しないで!切れないよ・・・と、こういうやり取りを毎日しています。
花野井は謝り、じゃあ、また明日ね・・・大好きだよとほたるに伝え、今夜は私もと答えることができたほたるでした。
ほたるはお試し期間中に会えなかった時は気持ちが見えなくて会いたくて寂しかったけれど、今は離れていても気持ちが繋がっているってわかるから大丈夫と自分に言い聞かせます。
妹に誘われ、今年も神社のお祭りに浴衣を着て一緒に行きます。
屋台からいい匂いがして、ほたるはワクワクしますが、妹はダイエット中だから食べないと言います。
お祭りに来たのにとがっかりしていると、かき氷はいいと妹に言われて、買いに走るほたるです。
ほたるが行ってしまったので、その場で待っていると学校の友達に会った妹は射的に誘われて、少しだけと言って友人に付いて行きます。
ほたるは妹が待っている場所に帰りますが、妹がいません。
狭いし歩いていたら見つかるかなと思い、慌てず、両手にかき氷を持って探します。
その間、花野井を思い出し、浴衣似合うだろうなあとか、一緒に回りたかったなあと思うほたるでした。
すると、両手に持っていたかき氷が溶けてシロップが近くのおじさんの背中にこぼれてしまいました。
最初はいいよと言っていたおじさんは酔っ払っていたので、だんだんほたるに絡んできます。
ほたるが困っていると、「僕の連れなので、やめていただけますか」と助けてくれたのは、八尾でした。
31話
好きな人が別な人を好き・・・この宙ぶらりんな気持ちはどうしたらいいのだろう・・・。
バイト先で相談すると、殺すんですよとアドバイスされます。
好きだと思う気持ちが浮かぶ度に、自分がその人にふさわしくないの理由を挙げて、好きと思っている自分を一人一人殺して行くと。
八尾は今ならできそうだと思います。
恋と呼ぶには余りにも穏やかな気持ちだと。
笑顔を見るだけで幸せで、もっと一緒にいたいと思うだけ・・・と。
八尾は最近、3日連続でほたるの夢を見ます。
俺の悪いところ
その1 好きな子への気持ちを断ち切れない。
その2 すぐ可愛いと言う。
その3 直ぐ人を甘やかす・・・誰にでも優しい。(母の言葉)
その4 人の気持ちを上手に推しはかれない。
相手のことしかみえないやつ・・・花野井みたいにはなれないと八尾は思います。
花野井が羨ましい・・・あの子の「特別」だから・・・
家族との待ち合わせ場所・・・夏祭りの会場
花野井はほたるとお祭りとかにも行ったりするのだろうなあと考えていると、前方にそのほたるが見えます。
なんだか一人、おじさんに絡まれて困っている様子です。
八尾は近づいて、僕の連れだと言って、ほたるの手を引いてほたるを助けます。
浴衣を着ているほたるは上手く走れないので、八尾君待ってと制止します。
ほたるは八尾に礼を言い、お祭りに来たの?と尋ねます。
八尾はこれから家族と合流すると言い、ほたるも妹と来ていると伝えてラインで妹に連絡を取ります。
妹は直ぐに行くとほたるに伝え、すぐにほたるを見つけますが、八尾と仲よさそうなほたるを見て、花野井という彼氏がいるのにと不機嫌になります。
ほたるに「不潔」と耳打ちして、後は友人と一緒に回ると言って去って行きます。
ほたるは驚き、妹もいなくなったので、八尾には帰ると告げます。
八尾は女の子を一人、夜道を歩かせられないし、またさっきのおじさんに会うかもしれないと言って、送って行くと言ってくれました。
鼻緒で歩きにくそうにしているほたるに腕に捕まればと八尾は自分の腕を差し出します。
ほたるが躊躇していると、八尾は頭をかかえ、こういうことが駄目なんだと反省します。
ほたるが驚いていると、八尾は最近、男女の距離感に悩んでいると打ち明けます。
お節介が過ぎたりと、他人には余計なお世話だと思われているんだろうなと八尾はほたるに反省しながら話します。
そんな八尾に、里村の励ます会の時、最後に里村を追いかけて行った八尾について、「八尾君ってやっぱり凄いなあと思った」とほたるは伝えます。
まだ元気がなかった里村は八尾が後から来てくれたこと、嬉しく感じたと思うと言い、ほたるは八尾の背中がまぶしかったとも伝えました。
小学校時代の話もし、自分も八尾に助けられたとほたるは話します。
そして、ほたるは後ろにいる八尾に笑顔で振り向いて、「私は八尾君みたいな人になりたかったよ・・・尊敬しているのよ。」と伝えました。
八尾は驚き、こんなこともあるのか・・・生きていて良かったとも思います。
八尾は更に、ほたるに愛されたら、どんなに幸せだろうと思い、ほたるに「好きだ」と告げました。
でも、その告白は側を通る電車の音でかき消されていました。
ほたるは電車が通り過ぎた後、話が途中になったと言い、八尾はそれを聞きながら、うずくまってしまいます。
ほたるは心配してどうしたの?と尋ねると、八尾は口を押さえ、助かったと冷や汗をかいています。
八尾は花野井から奪いとりたいわけでもなく、ほたるを困らせたくもないのに、気持ちが後から後から湧き出してくると焦ります。
八尾はどうにかほたるを家まで送り届けます。
そして、バイト先で、「一人一人殺すんですよ」というアドバイスを思い出して、今がそういう状態だと思う八尾でした。
早く帰ってきて・・・花野井とも思う八尾でした。
32話
花野井がイギリスへ行って一週間が経ち、そして今日は夏休み最後の日です。
ほたるの母がほたるの部屋をノックして、パートに出掛ける前に葉書を渡しに来てくれました。
ほたるは花野井から借りた旅行記を読んでいるところでした。
葉書は花野井からのイギリスの風景を写真におさめたものでした。
早くほたるに会いたいというメッセージ付きです。
ほたるは微笑みながら、葉書が届いたと花野井にラインします。
今日の深夜便で帰ってくるから、明日、学校で会えるのが楽しみだと思うほたるでした。
花野井の葉書の写真を見ながら、旅行記を読んでいきます。
すると、ほたるの姉が妹に何か注意している声が聞こえます。
ほたるは階段を降りて、様子を見に行きました。
妹のともりは毎日フィギュアの練習で疲れているから、いつも、家でニコニコはできないと姉のかがりに訴えています。
姉の方はそんなレベルではないほど、最近、態度が悪いと妹に注意しています。
ほたるが声をかけようとすると、妹は姉のかがりにはクリスマスの発表会に来てくれなかったと言い、ほたるには彼氏ばっかり!と不満を漏らし、家を飛び出してしまいました。
ほたるは呼び止めますが、それを振り切って妹は行ってしまいました。
姉は頭が冷えたら戻ってくると冷静です。
最近、妹が機嫌が悪いので、何かあったのかと姉に尋ねるほたるです。
妹は中学生になって、背が伸びたり、体重が増えたりで、思うようにスケートを滑ることができないようだと、姉はほたるに説明しました。
そんなこととは知らず、花野井に夢中になりすぎていたかなとほたるは反省していると、姉から、自分のせいだと思ったらダメだよと注意されました。
そして、姉はスランプには同情するけれど、あの子の一喜一憂に左右されていたら、キリが無いからねと言って、バイトに出掛けて行きました。
ほたるは家で一人、妹の帰りを待っています。
お昼になっても帰ってこないし、1時になっても帰ってこないので、妹のスマホに電話をすると、家で音が鳴ったので、スマホを持って出掛けていないことがわかりました。
3時過ぎても帰宅しないので、妹の友達にも確認しますが、遊びに来ていないと言われ、近所を捜し回りました。
家に戻っても妹が帰宅していないので、5時になって姉にラインで妹が帰宅していないことを報告します。
家の前でどうしたらいいのと困り果てていると、ほたるのスマホに電話がはいります。
慌てて出ると、花野井でした。
ほたるは今、飛行機に乗っている頃じゃないの?と驚いて尋ねます。
花野井は早めの便に変更したんだ、早くほたるの声が聞きたくてと言います。
ほたるの声の調子で、花野井は何かあったの?と尋ねてくれました。
花野井の優しさについつい甘えたくなるので、これではいけないと思い、妹と喧嘩をしたけれど、大丈夫だからと強がって、電話を切ろうとします。
すると、花野井がごめん会いに来たんだとほたるの目の前に現れました。
花野井は大変な時にごめんと謝り、ほたるは、今は全然笑えないからダメだと顔を隠してしまいます。
花野井は大丈夫だからとほたるを抱き寄せ、交番に電話をかけて様子を尋ねたり、妹が行きそうな所を一緒に捜しに行こうと言って励ましてくれました。
その時、家に電話が入ります。
小学校時代の妹の担任の先生から、妹のともりはが学校にいると連絡が入りました。
ほたるは花野井と慌てて、小学校を訪ねますが、電話の内容を偶然聞いた妹はまた逃げてしまったと・・・。
花野井はまだ学校にいる可能性があるから、一度手分けして捜そうとほたるに提案します。
ほたるが妹の名前を叫んで捜していたので、まだ学校に残っていた妹は驚き、金網をよじ登ってプールがある場所へ入り込みました。
そこには花野井がいたので、驚いた妹はプールの水の中へ落ちてしまいます。
花野井は直ぐに飛び込んで妹を助けました。
助けた花野井はスマホで直ぐにほたるに連絡します。
ほたるが来る前に花野井は妹と話し、諭すようなことを言いました。
妹は逆上して、私のこと嫌いなのに、どうして助けたのと怒り始めます。
すると、花野井はほたるが君のこと大好きだからと答えます。
妹は驚きます。
花野井はそろそろほたるが来る頃だから、最初に僕の名前を呼ぶか君の名前を呼ぶか賭けようよと提案します。
泣きながらほたるは駆けてきて
「ともちゃん」
「花野井くん」
と、言って妹に抱きつきました。
家に三人で帰った、妹はほたるに髪を乾かしもらいながら、花野井にお説教されたことを伝えます。
花野井がお風呂と着替えありがとうとリビングに入ってくると、妹は私は2階にいるから、お二人でどうぞと気を利かせます。
ほたるも花野井も妹の行動に驚きながらも、ほたるはドライヤーで花野井の髪も乾かしてあげます。
ほたるは長旅で疲れていたのにごめんねと謝ります。
花野井は気持ち良さそうに目を閉じたまま、ほたるのピンチに間に合って良かったと言うと、ほたるはそのまま、花野井のおでこに口づけをしました。
恥ずかしそうに、花野井がいない間は時間が進むのが凄く遅かったと言い、真っ赤になっているほたるの頬にそっと花野井が手を伸ばした時・・・
姉のかがりが勢いよくリビングに「ただいま!ともがプールに落ちたって!?」と入って来ました。
花野井くんと恋の病9巻あらすじ
あらすじを見る▼
初めての遠距離恋愛を経験し、気持ちを近づけ合ったほたると花野井くん。
高2の夏休みも終わり、文化祭の準備をする中で、
ほたるは友達・しばむーの好きな人が担任の穂積先生だと知ってしまい……!?
大感動の文化祭編!
恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー第9巻!
33話
文化祭が明日に迫っています。
ウサギの耳を付けた、ほたるとしばむーが他のクラスにも様子を見に行こうとしています。
花野井ときょーちゃんのクラスはコスプレ写真館をするようです。
花野井は王子のコスプレをクラスの女子たちに着せられていて、クタクタの様子。
ほたるの声が聞こえた花野井はほたるの前に直行します。
うさぎのほたるを見て、可愛い可愛いと喜ぶ花野井はブレません。
ほたるも花野井の王子の格好が気に入ったらしく写真を撮って欲しいと言うと、ツーショットならいくらでもと撮りたがる花野井です。
きょーちゃんがお姫様抱っこでもと提案すると、花野井が直ぐにほたるを抱き上げるので見ていた女子から悲鳴が上がります。
そこへ、何の騒ぎと綾子先生と穂積先生が覗きにきます。
最終確認が終わったら皆、早く帰るのよと綾子先生が言い、私たちも会議に急がないと言って教室を後にします。
先生たちの後ろ姿を見ながら生徒たちは綾子先生は絶対穂積先生を好きよねと噂をします。
しばむーがバイトまで時間があるなら久しぶりに三人でどっかに寄って帰ろうよと提案し、花野井にほたる借りていいと尋ねます。
花野井も快く、自分は早めにバイトに入ろうと思ったから行っておいでよと送り出します。
その時、あの二人は結婚するの?!という女子の声が聞こえてきました。
しばむーは立ち止まって何か気にしている様子でした。
新しく駅前にできたジェラート屋に三人で行き、ベンチに三人並んで食べますが、皆、無口です。
あえて明るく、さっきの結婚の話、本当かなときょーちゃんが切り出します。
ほたるもしばむーと先生、仲がいいから何か聞いたりしていない?と尋ねますが、そこまで個人的なこと話さないからと言います。
きょーちゃんが真っ赤な顔をして、違っていたらごめんねとまたもや切り出しました。
しばむーってもしかして、穂積先生のこと・・・
しばむーはあんな反応してしまったから・・・仕方がないよねと言います。
きょーちゃんはやっぱりという顔をしながら、何時からとか聞いてもいい?と尋ねにくそうに言いました。
そんな大した話じゃないから大丈夫よとしばむーは話してくれました。
穂積先生は小さい頃の知り合いで、昔、通っていた剣道教室の兄弟子だと。
気が付いていると思うけれど、私の片想いだと。
ほたるはそんな昔からと驚き、きょーちゃんも、恋愛経験結構ありそうな口ぶりだったよねと驚いています。
しばむーは年上がかっこよく見えるだけかなと思って別の人と付き合ったけど、気持ちが変わらなかったから、そういうのを止めたと笑います。
きょーちゃんが好きって言ったりしたの?と恐る恐る尋ねます。
すると、しばむーはケロッとした感じで、ふられたけれど、言ったことあると打ち明けてくれました。
とっくに諦めなければいけないのはわかっているのだけどね・・・大人になれば可能性あるかなと思ったりしてねとも自分の気持ちを言ってくれるしばむーです。
今は自分の気持ちが消えてしまうのが先か、このままの気持ちで大人になるのが先か我慢比べしているとこなのとも言うしばむーでした。
きょーちゃんは、いいと思うよ・・・好きでいるのは自由だからと励まし、ほたるも私もと恥ずかしそうに言うのでした。
しばむーはにっこりしながら、ありがとうと言います。
そして、さっきはうっかり動揺してしまったけれど、もう気にしないから二人とも気にしないでねと言い、しばむーは手を合わせてパンと叩きます。
この話はもう終わりねと。
バイト先の休憩で落ち込んでいると、一緒に休憩していた花野井が柴村さんはやっぱり穂積先生のことが好きなの?とほたるに尋ねます。
驚くほたるを見て、さっきの柴村さんの反応みていたらそうかなと思ったからと。
ほたるはいつも助けてもらっているから、こういう時くらい、力になりたいと思っているけれど、どうしたらいいかと悩んでいることを花野井に話します。
花野井はほたるのそういうところが、好きなんだと思うよ・・・柴村さんから頼ってもらえるまで、今まで通りでいいと思うけれどとアドバイスします。
ほたるはそうだねと言った後、好きな人が大変な時は花野井君みたいにちゃんと気づけるようになりたいと話します。
花野井は驚きながらも、僕は君のことしか見ていないからと思うのでした。
ほたるは何時も優しく見守ってアドバイスくれるしばむーに何かしたいと思うのでした。
穂積先生が学校辞めるらしいとクラスの女子が話していました。
綾子先生と教頭が話しているところを聞いた子がいたと言います。
穂積先生は結婚したら綾子先生の実家を手伝うのではないかと。
その時、文化祭の開会式が始まるのでと穂積先生が教室に入ってきました。
男子が学校辞めるって本当ですか?と尋ねます。
先生はどこからそんな話を?と言って、否定しません。
私の話はまだ何も決まっていません・・・何かが決まれば当然君たちにも話しますので、今は体育館へ行きなさいと先生。
今日の主役は君たちなので、折角、準備をしてきたのだから、二日間、楽しんでと先生は続けました。
ほたるはしばむーを心配します。
きょーちゃんも心配で駆けつけてくれました。
否定しなかったことはある程度事実なんだよとしばむーは呆然としながら言います。
ほたるは直接、先生に尋ねたらどう?と提案します。
でも、しばむーは無理だよ・・・私がまだ先生のこと好きなの知っているから、学校じゃ絶対二人になろうとしないからと。
きょーちゃんが、結婚したら好きって言うこともできなくなるから、ちゃんと確かめなくっちゃと強く言います。
しばむーは諦めの感じで、止めようこの話はと言って歩き始めました。
ほたるは、こういう時くらい我が儘になってもいいんじゃない・・・私たちで何か力になれることはない?と尋ねます。
しばはむーは振り向いて、ほたる変わったね・・・以前は絶対、人の恋バナに踏み込んでこなかったのに・・・。
私は三人でいるのは楽で好きだよと言い、更にしばむーは続けました。
友達だからって何でも話さなくてもいいし、無理に踏み込んだりしない・・・ほどほどの関係・・・三人でいる時の私たちってそういう感じでしょう?
それを聞いたきょーちゃんは少しムッとした感じで何かを言おうとした時、しばむーが遮ります。
ごめん・・・悪い意味ではなくて、軽くて楽しいだけの関係もあっていいんじゃないかな?少なくとも私はそれで救われていたから。
だから大丈夫・・・自分の恋は自分でかたを付けるから。
それを聞いたほたるは、しばむーから線を引かれた感じがしました。
しばむーは開会式始まるよと、もう普通に戻っています。
楽しみにしていた文化祭・・・嵐の予感が・・・。
34話
きょーちゃんは真っ赤な顔して涙を流しながら怒っています。
ほどほどの関係ってなんだよ・・・と悔し泣き。
ほたるは、あれがしばむーの本音だとすると、私たちは何もできないのかなときょーちゃんを慰めながら思います。
文化祭の催しでウサギの耳を頭につけたしばむーは一人、言わなくていいこと言ってしまったかなとこちらも落ち込んでいます。
スタンプお願いしますと言う声でしばむーが振り向くと、花野井くんが立っていました。
しばむーは驚きながら、宣伝中にいいんですか?と言ってスタンプを押すと、景品の中にほたるの手作りのお守りがあったからと言うので、しばむーは納得します。
しばむーは花野井にほたるがもし凹んでいたら、慰めてあげて下さいとお願いします。
花野井はどうして?と尋ねます。
しばむーは、私が突き放すようなこと言ったから・・・もしかしたら三人でいることももうなくなるかも・・・と花野井に説明します。
花野井は友達なら何でも話して欲しいと言うのと、落ち込んでいる友達が心配っていうのは別の話じゃない?と確信をつくので、しばむーはハッとします。
ほたるは案の定、うさぎの耳をつけたまま、落ち込んでいます。
すると、目の前のイベントに参加している、バイト先の里村に気が付きました。
一緒にいるのは同じ小学校でバイト先も一緒の八尾です。
参加後、里村はほたるをみつけて抱きつきました。
二人とも本当に来てくれたんだとほたるは言い、里村以外にも、八尾が元小学校の同級生数人と一緒に来てることにも驚きます。
八尾に昔から友達多いねとほたるは言い、仲良くても深い話はしない友達とかいる?と尋ねてみました。
八尾は「?」という顔をするので、ほたるは説明します。
友達が今困った状況になっていて、でも、本人は立ち入って欲しくないみたいだということを。
八尾ならどうする?とほたるは尋ねてみました。
八尾は難しいねと言いながら、状況やタイミングで正解は変わると思うけれど、今までどんな関係を築いてきたかよく考えて、万が一嫌われてもそれでも助けたいと思う奴なら、俺なら首をつっこむかもとほたるに言いました。
ほたるは「流石!八尾君の意見聞けて良かった!ありがとう!」と言って明るい表情になります。
そんなほたるに八尾は飴を一つ手渡しました。
ほたるはそろそろ文化祭の仕事に戻ると言って去って行き、手を振る八尾を里村が見ていて、やっぱり、まだほたちゃんのこと好きですか?と尋ねます。
八尾は苦笑しながら、何か思っていたより重症みたい・・・でも、弁えているから大丈夫ですよと返事します。
里村は自分の気持ちを抑えて、別にいいんじゃないですか?自分の気持ちに少しくらい正直になっても・・・私は八尾君の味方ですよと声を掛けるのでした。
その一連の様子を花野井は校舎の2階から見ているようでした。
文化祭も進み、ほたると目が合っても少し避けるしばむーに、ほたるは悲しくなります。
体育館の裏で腰掛けてふーと息をして、八尾からもらった飴を舐めるほたるでした。
そこへ「ほたるちゃん」と声を掛けて花野井が近づいてきます。
こんな隅っこでどうしたの?と花野井が尋ねると、ほたるはちょっと疲れてしまって飴を舐めていたと説明します。
飴くらい堂々と舐めていても誰も怒らないのに・・・何かの景品?と尋ねる花野井です。
ほたるは、さっき八尾くんが里村さんと遊びに来ていてもらったと説明します。
花野井はほたるを見つめながら、思ったより元気そうで良かったと言うと、ほたるは不思議そうにします。
花野井はしばむーが慰めて欲しいと言っていたことをほたるに話し、何かあったの?と尋ねます。
ほたるはしばむーの気持ちを聞いて、やっぱりしばむー好きと言って、花野井に今までのことを説明しました。
そして、一日考えていたんだけどと前置きしてから、これからの計画を花野井に打ち明けて、どう思う?と尋ねます。
花野井は優しい笑顔で、ほたるが一生懸命考えての結論だから、応援するに決まっているよと言ってあげます。
するとほたるは我慢していた涙を流しながら、ありがとうと花野井に言うのでした。
でも、明日は花野井と回る約束はなくなるかもと言いながら謝ると、それは残念だなと言う花野井の携帯にそろそろ受付に戻ってと連絡が入り、ほたるも行こうとします。
花野井は少しほたるを制御して、優しくキスをするのでした。
コスプレの警官のキャップを被りながら、明日の分はこの飴でチャラってことでと口の小さくなった飴をほたるに見せます。
ほたるは真っ赤になって放心状態で花野井を見つめ、花野井は口にある飴を少し口の中で転がしてからガリッと噛むのでした。
ほたるはきょーちゃんのクラスを訪ね、しばむーのことで提案があるんだけどと息を切らしながら言うのでした。
穂積先生と声を掛ける男子生徒がいます。
「特別講義室でサボっている生徒を何人かみかけたので報告します」と言って、去っていく生徒・・・新撰組に扮した花野井でした。
こちらで見回りしますと穂積は言い、特別講義室へ行きます。
行くと誰もいませんでした・・・そこへ、あの穂積先生と声をかける人が・・・。
35話
しばむー(柴村月葉)
穂積先生(穂積梢一郎 梢君)
梢君、彼女と別れたんだって? 私にしときなよとしばむーは穂積に告白します。
初めて穂積に告白したのは中1の夏。
穂積はまだ先生でなくて、近所の大好きなお兄ちゃんだった頃です。
しばむーの小学時代も私がどうするかは自分で決めると同級生にもはっきり言える少女でした。
道場に早く行き過ぎて、しばむーが謝っても、先に練習している穂積は月葉の自由だと言います。
黙々練習する穂積の隣で練習するのも昔から息がしやすいと思っていたしばむー。
幼い頃、穂積の家に母と一緒に行っていて、穂積の母とのしばむーの母の話が長い時は、穂積の母が梢一郎の部屋で漫画でも読む?と尋ねられ行かされていました。
帰宅した穂積も受験勉強の邪魔しないならいいよと優しく言ってくれていたので、しばむーは嬉しかったのでした。
しばむーは梢君の隣は静かで居心地がいいと思う少女でした。
剣道の試合で負けて隅で泣いている時もしばむーにタオルをパサッと頭に掛けて無言で去る穂積の後ろ姿を観て優しいと感じるのでした。
中1の夏、穂積の部屋で告白しました。
私にしときなよ・・・私なら梢君のこともっと幸せにするよとしばむーは伝えます。
穂積はおまえは俺のこと好きだったのかと呟くと、しばむーは実は昔からと打ち明けます。
穂積は子供とは恋愛はしないと言います。
しばむーはウチの両親は7つ差なの・・・私と梢君は8歳差と穂積に話します。
だから、今はフラれるのは仕方がないけれど、後10年も経てば恋愛対象になれるかもしれないのに・・・今だけ子供なことを理由に土俵にあがれないのは不公平だと思う・・・としばむー。
だから、提案!私、絶対いい女になるから私が大人になるまで人生のパートナーを決めるのは待って欲しいと穂積にお願いするのでした。
大人になっても梢君の好みじゃなかったら・・・諦めるからともしばむーは伝えます。
穂積は驚いた様子でしたがバカ言っていないで現実をみろとしばむーの頭をペチっと叩きます。
好きじゃないから無理って言った方がわかりやすいか?と尋ね、そして好きじゃないと言う穂積です。
しばむーはショックを受けますが、わかったから出直すと帰って行きます。
その時、梢一郎は月葉、もうこの部屋に来るな・・・お前はもう中学生だろう?勉強くらい一緒にできる友達を作れと言います。
友達くらいいるよと言い残して帰るしばむーでした。
それから何度も好きだと伝えてみたけれど、穂積が首を縦にふることはありませんでした。
しばむーは穂積への気持ちを誰かに打ち明けたことはありませんでした。
この気持ちは私だけのものだからと思ったからです。
穂積が特別講義室に入ると、誰もいないものの、カタッと音がします。
その方に視線を移したと同時に開いているドアから「穂積先生」と声が掛かります。
振り向くと早川先生でした。
どうかしましたか?と穂積が尋ねると、謝りながら先生が入っていく姿が見えたので追いかけてしまいましたと顔を赤くして早川が言います。
退職の件、噂になってしまったこと、ちゃんと謝りたくてとも早川。
穂積は昨日も言いましたが、気にしないで下さいと。
むしろ、ただの転職話に先生を巻き込んでしまって、こちこそすみません・・・結婚という話に飛躍するとは・・・と穂積。
早川はびっくりしましたと言いながらも、実際はどうなんですか?どなたかとお付き合いされたりは・・・と尋ねます。
穂積はそういう人は全然と答えます。
でもと穂積は話を続け、これから環境も大きく変わるので、5年ほどは恋人なんて作る余裕もなさそうですと打ち明けます。
早川は残念に思いながらも、大変だからこそ誰かサポートしてくれる人とかがいた方がと言いますが、穂積はあれもこれもと両立できるタイプではないのでと言います。
早川は5年という数字が効いたのか、そろそろ私、行かなくっちゃと言って出て行きました。
出て行った後、穂積がサボりだけじゃなく盗み聞きとはいい度胸ですねと、キャビネットの後ろに隠れている猫の衣装をつけた生徒に話しかけます。
猫の衣装を着た生徒が逃げようとするので、うちのクラスの子だろう・・・往生際が悪いと猫の被り物を穂積が取ると、しばむーが・・・
しばむーは違う違うと焦っています。
予定より景品なくなるのが早いから・・・高ポイントの猫ちゃんは暫くここで隠れていてねとほたるが・・・としばむーは説明します。
特別講義室に行く廊下で、関係者以外立ち入り禁止の札を立てて、ほたるときょーちゃんが、この先、出店がありませんとガードしていました。
しばむーはほたるがこんなことするなんて信じられないと頭を抱えています。
穂積は誘導したイケメン隊士はほたるの彼氏かと思い浮かべています。
しばむーは放っておいてと頼んだのにと真っ赤で困り果てています。
それを見た穂積は大笑いします。
こんな月葉、久しぶりに見たと笑いが止まらないようです。
穂積はほたるたちに免じて少し話しようかと椅子に腰掛けます。
何か聞きたいことがあるんだろう?としばむーに尋ねる穂積です。
しばむーは躊躇しながらも、辞めるって本当?と尋ねるのでした。
穂積は頷いて、親父の知り合いから新しい事業に誘われたと打ち明けます。
悩んだけれど、いいチャンスだから自分を試してみようと思ったと。
辞める時期はまだ相談中だけど、先方の事情もあるから、年度末まではどうかなとも話す穂積です。
しばむーはあっさり教えてくれるんだねと少し驚いた様子です。
月葉だからなと冷静に言う穂積です。
今、本当に聞きたいのはそんなこと?と穂積が尋ねます。
何それ・・・としばむー。
たまには先生らしいことがしたくなったと穂積は言います。
しばむーはほたるときょーちゃんを思い出し、どうしよう先生! 私、友達に酷いことを言ったと打ち明けるのでした。
先生の噂聞いて落ち込んでいる時、心配してくれていた二人にこれ以上、入ってこないでって言ってしまたのとしばむー。
私、どうしても人に自分のこと話すのダメで・・・謝りたいけれど、何をどう謝ればいいのかわからないのと穂積に相談するのでした。
困り果てているしばむーに穂積は近づいて、0か100かで考えるなと言います。
他人にそのままの自分を見せるのに抵抗あるのはわかる・・・嫌な時は嫌だと言っていいが、説明はしてやれと穂積はアドバイスするのでした。
お前が好きだと思った子たちならちゃんと聞いてくれるよ・・・ここまで、お前のためにしてくれるんだからと穂積。
そうかな・・・今度こそ嫌われないかな?ともじもじしているしばむーに、ダメだった時は責任もって慰めてやると穂積は言うのでした。
頬を染めて穂積を見つめているしばむーに、いいから行け月葉と背中を押す穂積です。
走れという穂積の掛け声にしばむーはまた猫の被り物を被って教室を出て行きます。
特別講義室から出てきたしばむーはほたるときょーちゃん目掛けて走ります。
それを見て、きょーちゃんが勝手なことしてごめんと逃げ、ほたるもきょーちゃんを見て走りますが、階段を駆け下りたところでしばむーに捕まってしまいます。
別に怒っていないよとしばむー。
ほたるはしばむーは放って欲しかったのに、どうしても放っておけなくて、ごめんねと謝ります。
でも、楽しい時だけじゃなくて、悲しい時も一緒にいたいとほたるは伝えるのでした。
すると、しばむーは被り物を取って、昨日はごめんと二人に謝ります。
恋していたり必死な自分を誰かに見せるのが嫌で・・・怖い・・・それはきっとこれからも変わらないと思うとしばむーは正直に話すのでした。
その話の途中、昔、穂積と一緒に歩いている彼女を目撃しては一人で泣いていたことを思い出して、涙が頬を伝います。
二人は驚いて、大丈夫? やっぱり先生は結婚するの?と尋ねると、しばむーは涙をぬぐいながら、それはデマだった・・・と。
そして、もっと泣きながら、心配してくれてありがとう!!やっぱり二人のこと大好き!こんな私でもこれからも友達でいていい?と尋ねるのでした。
それを聞いたほたるは目に涙がたまり、きょーちゃんは大泣きします。
そして三人で肩を組んで、泣き笑いしながらまた、友情が深まるのでした。
教室の窓から見ている穂積に気が付いたしばむーは口をパクパクさせて「ありがとう」を言います。
そして、私、やっぱり梢君が好きと言いますが、穂積はありがとうしかわかっていないようです。
そこへ、しばむーが手の平を穂積に見せ、自分を指で刺し、両手でVを作ります・・・5年したら22歳と。
それがわかった穂積は少し微笑んで、「めげない奴」と呟くのでした。
別の窓から花野井ときょーちゃんの彼氏の圭悟が三人を見ています。
うまくいって良かったと花野井が呟くと、本当は友達優先で寂しいくせにと圭悟が慰めながらからかいます。
花野井はいいんだよ・・・そんなほたるちゃんを好きになったんだからと言うのでした。
花野井と圭悟に気が付いたほたるときょーちゃんが手をふります。
ほたるがしばむーに花野井君も手伝ってくれたんだよ・・・先生を誘導する時にと説明します。
それを聞いたしばむーは、悪いことしたなあ・・・今頃、二人で回る予定だったんでしょうと。
きょーちゃんはしばむーが恐縮しているので、後夜祭の前に、二人、うちのクラスに来てと誘います。
36話
柚木崎祭が終了し、後夜祭が始まろうとしています。
花野井は着替え中にピアスがないのに気が付きます。
ピアスを探しながら、圭悟にほたるが着替えが終わって教室から出てきたら、僕は後夜祭は出ずに帰ったって伝えてくれと頼んでいます。
花野井は今日はしばむーたちと一緒にいたいだろうからと思って言っているのでした。
圭悟はお前に見せるために今、おめかししているよと言うので、花野井は写真だけ頼むとお願いします。
誰もいなくなった教室や中庭までピアスを探す花野井。
誰もいない中庭のベンチに腰かけている花野井に目隠しする人が・・・。
花野井はすぐにほたるだとわかります。
ほたるが手を放すと髪の長いほたるが花野井の目の前に立っていました。
反応が薄い花野井にほたるはやっぱり変かな?と尋ねます。
花野井はハッとして、いや、凄く似合っていて可愛いけれど・・・どうして?と尋ねます。
ほたるは花野井の「どうして?」の解釈が違ったのか、教室に鞄があるから、まだどこかにいるんじゃないかと思ってと答えました。
そして、ほたるはどうして帰ったなんて嘘をついたの?と尋ねます。
花野井はちょっとしゅんとした様子で、柴村さんたちと一緒にいたいかなと思ってと答えるのでした。
ほたるちゃんなら、僕と一緒にいる時間も作ってくれるってわかっていたけれど、あっちにもこっちにも気を遣っていたら疲れるでしょうと。
ほたるは気を遣い過ぎるのは花野井君の方だよと言いながら、花野井の横に座り、しばむーたちとは今度、お泊り会することになったことを報告します。
ほたるは、でも、気を遣っているわけじゃなくて、私も花野井君との文化祭、凄く楽しみにしていたんだからと伝えます。
後、しばむーもきょーちゃんも・・・花野井君のこと好きだから、気持ちもわかるし寂しい思いはして欲しくないと言っていたことも伝えます。
花野井が照れていると、花野井の耳にピアスがないことに気付くほたるです。
事情を話すと一緒に捜すというほたる・・・遠慮する花野井はほたるの笑顔で一緒に捜してもらうことに。
あっちこっち歩き回っても見つかりません。
ほたるはピアスには何か思い出があるの?と尋ねてみます。
花野井は友達のおじいさんを目に浮かべながら、友達にお前は自由なんだから自分のしたいことをしろって言われて、友達がしているピアス、自分もしてみたいと思ったことを話します。
身につけているのは、友達に買ってもらった初めてのピアスだったこともほたるに話します。
ほたるは捜しても見つからないのなら、いいアイディアがあると、友達やクラスの皆に協力をお願いするのでした。
皆の協力で、文化祭に来ていたお客さんの落とし物として職員室に届いていたことが判明するのでした。
後夜祭では花火が上がり始めました。
教室の窓からほたると花野井は顔を出して、花火を見ます。
花野井はほたるに髪、やっぱり似合っていると言って、もう大丈夫なの?と尋ねるのでした。
伸ばすのが怖いと言っていたほたるは、少しずつなら大丈夫じゃないかと思って・・・花野井君がもう伸ばさないの?と尋ねてくれたから、今日ウィッグをつけてみたと。
花野井君と一緒なら頑張れるような気がしたと打ち明けるほたるです。
花野井君が少しずつ葛藤しながらでも、変わっていく様子を見ていると私もって思ったからと。
私はそんな花野井君が好きだなあと思ったからと恥ずかしそうに打ち明けるほたるでした。
ほたるはこういうのはちゃんと言葉にしないとダメだと思うので、この機会に言わせてと前置きします。
そして、花火に声をかき消されながらも「花野井君が大好き!!」と伝える事ができました。
凄い大きな声になったので恥ずかしいと思いましたが、ほたるは花野井に私に恋を教えてくれてありがとうとも伝えるのでした。
花野井はほたるの小学生時代を思い出したのか、涙がこぼれました。
そして花野井は僕の方こそと・・・。
その頃、八尾はコンビニに。
そこで、ほたるたちの学校の文化祭で会った小学校時代の同級生の女子に偶然会います。
同級生は久しぶりに日生さんに会うと、何か可愛くなっていたねと八尾に言うと、八尾は昔から可愛くない?と。
すると、同級生は小6の時、日生さんと付き合っていたのは本当?と八尾に尋ねます。
八尾はそれは誤解だよ・・・そんな噂になっていたの?と尋ねてみます。
同級生は二人でよくこそこそしていたし・・・ハグしていたという目撃談もあったよと。
クラスの女子にタイプ聞かれて髪が長い子って答えたでしょう?と。
八尾は覚えてないなあ・・・と。
すると同級生は、日生さんがショートになったのは八尾君が原因だよって噂にと言ってから、しまったという顔をします。
八尾は驚いて、それ何?何の話?と尋ねます。
あのね・・・日生さんって佐倉さんと仲が良くって、でも、佐倉さんは八尾君のことが好きだったから、佐倉さんが嫉妬して日生さんの髪を切ったんじゃないかって・・・。
単なる噂だよと同級生が言いますが、八尾が卒業式のほたるを思い出して何かを感じました。
同級生は更に最近地元で佐倉さん見かけたって話しもあるよと。
ほたると花野井が帰宅中、花野井は、僕は変わったと君が言う・・・もう、何もできなかったあの頃の僕じゃないとほたるを見ながら思います。
ほたるは、今でもどうして花野井君が私のことを好きでいてくれるのか不思議なんだよと花野井に言います。
花野井はほたるに言いたいことがありました。
そして、「実は僕は、昔、君に」と言いかけて、花野井はほたるの後ろを歩く女性を目撃します。
その女性を見ながら、もう何があっても逃げたりしない・・・どんなことからも君を守るよと花野井は思うのでした。
花野井くんと恋の病10巻あらすじ
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お付き合いをはじめて半年。
最近どこか様子のおかしい花野井くんだけど、久々のデートで「昔会ったことがある」と打ち明けられて驚くほたる。
そんな折、二人の前に現れた謎の女子が波乱を巻き起こして……!?
過去と現在がつながって、物語は新たな局面へ……!
37話
実は僕ね・・・昔、君にと言いかけたところで、花野井は前方の女性を見て、何も言わずほたるを強く抱きしめます。
暫くして花野井はハッと気が付き、まだ離れがたいからほたるの家の前まで送らせてと言うのでした。
結局、この日は花野井が何を話そうとしたのかは聞くこと無く、時は過ぎて行くことになります。
その話は聞けないまま1ヶ月は過ぎて行き、ほたるはずっと気になったままでした。
その上、休日はずっと用事があると言われて、会うことがなくなり、あの日から、花野井の様子が少し変だと思うほたるでした。
ほたるはしばむーやきょーちゃんに相談します。
きょーちゃんは何時もお昼は一緒に食べているし、登下校も一緒でその上バイトまで・・・と不思議がります。
しばむーもそんな日もあるのではと言いますが、ほたるは他の人ならね・・・でも、花野井君だよと。
花野井に断られることはないのに、こんなに続くと不安だとほたるは話します。
きょーちゃんは花野井君じゃないと、浮気の疑いがあるけれどと言うのでした。
きょーちゃんは素直に寂しいと言えば解決するよと言い、しばむーも私も素直が一番だと文化祭で思ったよと言います。
次の日、ほたるは寂しいと思ったら自分で動かないと思い、花野井のクラスで帰りを待つのでした。
ほたると花野井は学校の名物カップルとあって、花野井のクラスの男子がからかおうとすると、後から出て来た花野井に腕を捕まれます。
とても心配する花野井にほたるはそこまでしなくてもと驚く程です。
ほたるは勇気を出して、花野井に次の週末用事ある?・・・最近、花野井君とデートしていなから寂しいなあって思ってと言うのでした。
すると花野井は驚き、直ぐに行くと返答します。
ほたるは驚き、用事は?と尋ねますが、花野井は用事は今度にするから、デートしようと言います。
長い間、我慢していたから、禁断症状が出ている・・・僕もほたるちゃんとデートがしたいと言ってくれました。
花野井はほたるに寂しい思いをさせてごめんねと謝ります。
ほたるは笑顔で寂しい時はちゃんと言うから大丈夫だと答えるのでした。
週末はピクニックに行くことにしました。
シートを敷いて、お弁当を食べバドミントンを二人で楽しみます。
いいお天気で、ウトウトしていると花野井が早起きして疲れたでしょう・・・眠ってていいよと言ってくれますが、ほたるはもったいないと飛び起きます。
今日は花野井君といっぱい話すのが目的だとほたるは言います。
バドミントンをしながら反省会をしようとほたるは提案します。
付き合って半年以上経つから直して欲しいところを言おうと。
まずは花野井から・・・困ってやっと言ったのが、服を買いに行く時、僕も誘って欲しいと。
ほたるは私に心配かけないようにと思って嘘をつかないで欲しいと。
花野井はもう少し警戒心を持って欲しいと。
ほたるはゲームで私が勝つようにズルしないで欲しいと。
お互い言い合いながらバドミントンを続けました。
そして疲れたと言ってシートに戻ってからほたるが最後に私が一つ言っていい?と尋ねてから言い始めます。
ずっと気になっていたこと・・・文化祭の夜に言いかけていた続きを話して欲しいと。
花野井はタイミングを逃して言えなくてごめんと謝ってから、実は僕は君と初めて話したのは、あの雪の日じゃないのだと打ち明けるのでした。
僕は昔、君に会ったことがあると。
ほたるはすごいねと驚くのでした。
ほたるは私のことを以前から知っていて告白してくれたんだ・・・傘をさしたからじゃないんだ・・・スッキリしたと言います。
昔とは違う自分で君に好きになってもらえるように頑張ろうと思ったと打ち明ける花野井でした。
嫌いになった?と尋ねる花野井にほたるは嫌いになったりしないと言います。
花野井は笑ってお礼を言いながら、全部知って嫌われてもいいんだ・・・今の幸せをくれただけで、僕はこれからも君のためならなんでもするよと言うのでした。
花野井はほたるを抱き寄せながら、君がずっと笑顔でいられるように何者からも守るよと言ってくれます。
ほたるは、そんなことしなくたっていいのにと思って、少し花野井と距離を感じ寂しくなるのでした・・・。
花野井はほたるを家まで送り、辺りを見回し何か気配を感じているかのようでした。
バイト先の里村が一人カフェで注文したドリンクの写真を撮っていると、外で誰かを待っているような花野井を見かけます。
待ち合わせをしているようなので、ほたるかなと思っていると、違う女性が現れ、里村は驚くのでした。
38話
雨降り、ほたるはバイト先の休憩の場所で、昨日のデートを思い出しています。
すると、あれ、ほたこ?と言って、八尾が近づいてきました。
ほたるはうっかり早く来過ぎたと言って、八尾に挨拶します。
八尾はほたるに何か言いかけて止めてしまいます。
八尾はこの間、同級生からほたるが髪をショートにしたのは自分が原因だということを聞いたので、ほたるに確かめたかったのでした。
八尾は制服に着替えながら、あくまで噂だし、本人に聞くわけにもいかないと思って、やめたのでした。
お弁当を忘れた八尾は下のコンビニで何か購入しようと考えながらエレベーターを待っていると、エレベータから出て来た里村もスマホに気をとられていて八尾とぶつかってしまいます。
里村は花野井と謎の女性の密会を写真におさめ、眺めている時にぶつかり、その衝撃でスマホを下に落としてしまいました。
八尾は慌てて、里村のスマホを拾い上げますが、その時、花野井と女性が写った写真を見てしまいます。
里村は慌てて、これは偶然さっき・・・と言いながら、泣いてしまいます。
そこへ、ほたるが通りかかったので、二人は何でもないんですと慌てて、二人でエレベーターで下に降りて行きました。
八尾はあの写真は?と里村に尋ねてみます。
里村はたまたま見かけただけなんですと答えるのでした。
花野井は女性とカフェでしゃべっています。
女性はどうしても花野井君としゃべってみたくて・・・彼女怒るかな?と話しています。
花野井は彼女はそういう変な邪推はしないからと言います。
愛されている子は余裕があるよね・・・私だったら妬いて欲しいと思うけど、花野井君はどう?と尋ねます。
花野井は妬いてくれたら嬉しいけれどねと答えると、その女性はやっぱり私たちは似ている気がしていたと微笑みます。
八尾はバイトが終わった後も気になっています。
花野井は一途な性格なのに、ほたる以外の女子と二人っきりで会うことが信じられないと。
八尾は気になるので、ロッカーで一緒になった花野井に尋ねることにしました。
一昨日、偶然、花野井と髪の長い女子と一緒にいるところ見かけたんだけどと。
花野井はピクッと反応して、今度は何?もう口出ししない約束では?と着替えながら言います。
八尾は口出しではなく、ただ、珍しいなあと思っただけと言うと、花野井はバンと八尾をめがけながら、ロッカーを叩きました。
そしてほたるちゃんに言ったの?と怖い顔で尋ねます。
八尾はいやと返事すると、じゃあいい・・・八尾が心配していることは何もないから、ほたるちゃんには言わないでと釘をさします。
八尾は今回は言いたいなら好きにしたらとは言わないんだねと言うと、花野井は少し驚き、それって、自覚しながら煽っているの?と尋ねます。
更に花野井は今は特に、八尾はほたるちゃんに関わらない方がお互いのためだと思うよと言って帰ろうとします。
八尾は、花野井は何を知っているって言うんだよ?と尋ねるのでした。
花野井が男子更衣室のドアを開けると、里村が立っていて、大きめの音がしましたが、大丈夫でした?と尋ねます。
花野井は笑顔で、ちょっと体勢を崩して倒れかかった音ですと説明し、丁度、女子更衣室から出て来たほたると帰って行きました。
それを見ながら、八尾は里村に写真を撮った場所教えてもらえますか?とお願いするのでした。
八尾と里村はファストフードで外を眺めています。
里村は本当に花野井君は現れるでしょうか?と尋ねると、八尾は寧ろ現れないことを望んでいるのですけどねと答えます。
八尾は自分も無関係じゃないことが気になっていました。
里村はそろそろバイトの時間なので、この辺でと帰ろうとした時に、珍しくほたるからDMが入ります。
スマホが昨日からみつからなくて、申し訳ないですが、出勤した時見てもらえますか?あったら、今日取りに行きますとありました。
ファストフードを出ると、季節のバーガーが100円割引とあったので、里村はほたるに送るのでした。
時間が過ぎ、ほたるが八尾のいるファストフードへ。
ほたるがどうしたの?と八尾に近づきます。
八尾は驚き、どうしてここへ?と聞き返すと、さっき里村さんからクーポン券をもらったから来たのと嬉しそうに言います。
八尾も話を合わせながら、里村さん・・・と心で嘆きました。
八尾はもし花野井が現れたらと心配しながら、ほたるに花野井は?と尋ねます。
ほたるは、花野井君は何か用事があるって言っていたけれど・・・最近なんか忙しそうなんだよねと答えるのでした。
八尾はちょっと胸騒ぎがします。
少し二人で話していると、ほたるの会話が止まり、外を凝視しているのに気付く八尾です。
そしてほたるの視線の先をみつめると、花野井と会っていた女性が立っているのに気が付きました。
そこに花野井が現れ、八尾が何か言おうとしたら、ほたるの口から「のんちゃん」という名前が出て来ます。
どうしてのんちゃんがここに・・・どうして花野井君と・・・と呟くほたるです。
八尾はあれが佐倉?ほたるは帰って来たことを知らなかったのかと思いながら、行ってしまうけど・・・と言いながらほたるを見ます。
するとほたるの手が震えていました。
八尾にちょっと驚いてしまってと謝りながら、花野井が以前言っていた言葉を思い出します。
「君のためなら何でもするよ・・・どんな者からも守るよ」という言葉を。
八尾は丁度、花野井に用があったからちょっと行ってくると言うと、私も行くとほたる。
どこへ行ったかわからないなとキョロキョロしている時に、ほたるは以前スマホに花野井と一緒に何気に入れたGPSアプリを思い出すのでした。
今日は私の我が儘で呼び出してごめんねと佐倉は花野井に言います。
どうしても聞いて欲しい話があって、人には聞かれたくない話だから二人っきりになれる所へと花野井の服の袖口を掴む佐倉でした。
39話
小学6年、佐倉がほたるにハサミを見せながら、久しぶりに練習してもいい?と尋ねます。
ほたるはいいよと答え、床に新聞紙を敷いてその上に椅子を置き、そこにほたるが座って、佐倉がほたるの髪を切ります。
佐倉のおばあさんが美容師で佐倉はカットの仕方を時々教えてもらっていたのでした。
将来は美容師さんとお嫁さんになるのが夢だという佐倉です。
小学生の頃はほたるだけが私のこと好きって言ってくれて、楽しかったと思い出を花野井に語ります。
ほたるは雨の中、走っています。
あれはのんちゃんだった・・・でも、どうして花野井と一緒にいたんだろうと思いながら。
「ほたこ、ここだ」と、前を走っている八尾がカラオケ店を指します。
ほたるは、勝手に押しかけていいのかなと八尾に言うと、八尾はほたこはここで待っていていいからと言ってくれます。
八尾は中に入り、受付で「花野井か佐倉で部屋を取っていると思うのですが」と尋ねています。
佐倉は、ほたるには八尾の話もよく聞いてもらっていたと思い出を語り、協力もしてもらていたことも花野井に話します。
でも、いつの間にかほたるの方がどんどん八尾と仲良くなっていったと感じたので、何度も本当はほたるも八尾のことが好きなのではないかと聞いたことも話します。
ほたるの回答は何時も同じで違うと・・・。
そんなある日、教室に入って来た子がほたると八尾がハグしているのを見たと。
ほたるは卒業まで後2日と書いている黒板を見ながら、のんちゃんに髪を切ってもらうの最後かと名残惜しそうに語りかけます。
ほたるの後ろにいた佐倉は、ほたるちゃんの嘘つきと言って、ほたるの長い髪を切り落としてしまいました。
この思い出を佐倉は花野井に話し、最悪なことをしたことは私も分かっていると話します。
あれ以来、罪悪感が消えなくて・・・何をしても全然上手くいかない・・・と。
だからあの日、花野井に声をかけてもらって良かったと佐倉は言います。
佐倉は、ほたると仲直りできなくてもいい、でも、ほたるちゃんに心から謝りたい・・・だから、彼氏の花野井君に間を取り持ってもらえないかなと提案するのでした。
花野井はなるほどと言い、君は絶対ほたるに近づいたらいけない人間だったと冷たく言います。
佐倉が驚いていると、花野井は立ち上がって、君はあの頃のほたるのように髪を伸ばして気持ちが悪かったと言います。
ほたるは君のせいで、4年以上髪を伸ばせなかったと言いながら、佐倉のバックから落ちた、ハサミセットを拾い上げ、そのハサミを持って佐倉に近づく花野井です。
店の廊下を歩いていた八尾はかすかに叫び声が聞えたと言って、その部屋の方向に向います。
ほたるも八尾が走る方向に付いて行き、八尾が花野井と言って扉を開けます。
八尾が立ち止まるので、ほたるはどうしたのかと八尾の後ろから覗くように部屋の中を見ます。
すると、手にハサミを持って立っている後ろ姿の花野井が目に入ります。
座っていた佐倉はほたるが目に入り、「ほたるちゃん、助けて」とほたるに抱きつきます。
佐倉はごめんなさいと謝りながら、私はただ謝りたかっただけなのとほたるに訴えます。
八尾は花野井、そのハサミは何だよと言い、花野井は八尾に振り向きながら、何しに来たのと言いながら、ほたるがいることを確認して、花野井は伏し目がちになります。
それを見たほたるは、どうして花野井は目をそらすの?どうしてのんちゃんは怯えているの?と思います。
ほたるは八尾にのんちゃんをお願いしていい?と尋ね、八尾と佐倉の二人は部屋を出て行きます。
二人っきりになったので、花野井がほたるちゃんと言うと、ほたるがビクッとしたので、花野井は持っていたハサミに気が付き、テーブルに置いて、両手を上にあげます。
ほたるはどうしてのんちゃんと?と尋ねます。
花野井は黙っていてごめんと謝ってから、文化祭の日にバス停で見かけて、昔、君の髪を切った子だと気が付いて・・・と説明していきます。
色々調べてから、僕から声を掛け、今日は彼女に頼みがあると言われて呼び出されたんだと説明します。
花野井の方はほたるはどうして八尾と?と尋ねます。
偶然会ったこと・・・そして偶然、花野井と佐倉を見かけたことを説明しますが、花野井は気落ちしたように「偶然ね」と言って、腰掛けて下を向いてしまいました。
ほたるは、急に気が付いたように、どうしてのんちゃんのこと知っているの?と尋ねます。
答える前に、ほたるちゃんはもうあの子に会わない方がいいと花野井は忠告します。
あの子が謝りたいのは君のためじゃない・・・自分が許されてそろそろ楽になりたいだけだよと。
僕は君を二度も泣かせたくなかったと花野井は訴えます。
二度?と不思議がるほたるに、花野井は一度目は君の髪が切られた日、僕は君に自己紹介カードを渡そうと思って、教室の前にいたんだと打ち明けます。
下を向いている佐倉に、八尾はほたるたちの様子を見てこないといけないから、一人で帰れる?と尋ねています。
佐倉は八尾に相変わらずいい人だねと。
彼氏もいるのに八尾君とも仲良くして・・・羨ましいなあ・・・やっぱり男子って素直でいい子が好きなのかなと泣きながら佐倉は言います。
一つ確認したいんだけどと八尾が佐倉に尋ねます。
すると私がほたるの髪を切った・・・正直に話してくれなかったからと佐倉は答えるのでした。
俺はともかく、ほたこは違う・・・と八尾は言います。
でもほたるちゃんのことが好きなのに、私にも優しくするんだから酷いと佐倉は八尾に言うのでした。
のんちゃん、凄く震えていたとほたる。
この様子だともうほたるちゃんの前に現れないよと花野井が言うと、どんな理由があっても人を傷つけて怖がらせるなんてよくないよとほたるは言います。
花野井はあんなことされても、ほたるちゃんは彼女を思いやれて凄いね・・・そういうところも好きだけど、君のそんな優しさを利用されるところはもう見たくないと訴えます。
僕は後悔していないよと花野井が言うと、大きな声でほたるは「違う」と叫びます。
私はそんないい子ではないし、私が嫌なのは・・・1回でもやったらもうダメなんだよ・・・こんなことは花野井君だけにはしてほしくなかったと泣くほたるです。
何時ものようにちゃんと花野井君と話したいのにと言って、ほたるは泣きながら部屋を出て行きました。
花野井はソファに腰掛けて、して欲しくなかったか・・・と呟くのでした。
ほたるが雨の中、歩いていると前方には八尾が見えます。
ほたるは喧嘩しちゃって・・・途中からわけがわからなくなってと八尾に説明します。
八尾は謝ります・・・髪のこと知らなくてと。
ほたるは関係ないよ・・・気にしないでと笑います。
そのまま二人は逆方向に歩いて行きますが、八尾はほたるの所に駆け寄り、自分の上着を脱いで、ほたるが雨に濡れないように頭に被せます。
そして、ほたこなら、きっと花野井と仲直りできるから大丈夫と言ってあげるのでした。
ほたるはそのまま、大泣きするのでした。
40話
ほたるは全然眠ることができなかったと、朝を迎えます。
その朝、何時も通り、花野井はほたるを待っています。
流石に今日は来ないだろうなあという気持ちで。
すると、LINEがポケットに入っているスマホに入ります。
ほたるからでした。
今日は行けないけれどという謝りの内容と、昨日のこともう一度話したいというメッセージ。
花野井は「うん」と返します。
昨日はちゃんと話も聞かずに感情的になってごめんなさいとほたる。
何か私が勘違いしていることがあったら、言って欲しいとほたるは送りました。
花野井は見たままだよと送ります。
佐倉さんをほたるちゃんに近づけたくなくて、実力行使に出たから変わらないよと花野井。
わかったとほたるは送り、まだ何を言ったらいいのかわからないので、もう少しだけ、考える時間をもらっていい?と尋ねます。
花野井はもちろんと送ります。
ほたるはありがとうと送り、もう一つお願いがあると・・・位置共有のアプリ、やめたいのだけどと送ります。
花野井君を疑って、秘密を暴くような使い方をしたから・・・凄く嫌な気持ちになったから・・・あんな使い方したらダメだったとほたるは送るのでした。
花野井は合わなかったらやめようという約束だったから、わかったよと返信します。
ほたるはごめんねと送り、花野井は「ううん」と送り、君は謝らないで、ありがとうもごめんも僕が言わないといけないことだよ・・・LINEくれてありがとうと返信します。
そして、最後に泣かせてごめんと花野井は送りました。
しばむー、きょーちゃん、おはようとほたるが挨拶します。
二人が振り向くと、驚いた顔をしています。
ほたるはフードを被り、黒いサングラスをかけて登校していたのでした。
ほたるは昨夜、ずっと泣いていたら凄い顔になってと説明します。
どれどれとしばむーがほたるのサングラスを取ると、きょーちゃんが凄く驚き、ほたるを引っ張って保健室に連れて行きます。
ホットタオルと冷たいタオルを交互にほたるの目に当ててあげるのでした。
しばむーが私も経験あるからわかるけれど、いっぱい泣くと頭痛くなったりしない?とほたるに尋ねます。
すると、ほたるはタオルを当てたまま、又、涙を流し、「なる・・・今も頭がズキズキしているよ」と答えます。
何があったの?ときょーちゃんが尋ねますが、ほたるはまだ私の中で整理ができていなくて、今はまだ話せないの・・・ごめんと謝ります。
しばむーが花野井君と何かあったの?と尋ねると、ほたるは肯定し、花野井君には悪いのだけど、暫く、お昼とか一緒に食べることができないと。
チャイムが鳴り、朝の授業が始まって行きます。
授業中も花野井の事を考えるほたるです。
それでも出口が見えない・・・どうしたら元に戻れるかわからないほたるでした。
屋上で花野井は一人でサンドイッチを食べています。
そこへ圭悟がきょーちゃんとしばむーの伝言を独特な表現で花野井に伝えます。
その後は、何時もの圭悟に戻り、お前、何したの?と気軽に花野井に尋ねるのでした。
初詣の時に、圭悟にしたような・・・もっと過激なことをしているのをほたるに見られたことを話す花野井です。
モグモグ食べながら、で、後悔しているの?と尋ねる圭悟です。
花野井はしていないと思っていたけれどと言いながら、涙を流すほたるを思い出しながら、今はよくわからないと話ます。
花野井は変わったと言ってもらっていたけれど、本当は何も変わっていなかったのかなと圭悟に話します。
それを聞いた圭悟は、人なんてそうそう変われないよなーと。
花野井が丸くなったのは、変わったというより、本来の花野井が出て来たんじゃないの?と圭悟は続けます。
元々、日生さんに害があるようなヤツには容赦ないけど、そうじゃない時は意外に面倒見がいいじゃんと圭悟は花野井に言います。
にやっと笑った圭悟はお前は変わりたいって思ってんの?と尋ねます。
目をそらした花野井は、うわべだけ反省したり謝ったりしてはダメだっていうことはわかっていると。
ほたるちゃんにとって一番大事なことは何かをもっと考えないとと自分に言い聞かせるように圭悟に話す花野井でした。
圭悟はぽんぽんと花野井の背中を叩いて慰めました。
体育の時間、ほたるは頭痛がして不調です。
同じ体育の花野井は遠くからほたるの様子を見ているようです。
体育が終わり、更衣室で服を着替えながら、大丈夫?と尋ねるしばむーに、流石に保健室でお薬もらおうかなとほたるは答えます。
先に更衣室を出て、保健室に向うほたるは、階段で人とぶつかり、頭痛が増し、しゃがみこんでしまいました。
ほたるが次に気が付いた時は保健室のベッドの中でした。
横には眠っているきょーちゃん。
私はどうやってここまで来たのかな?と考えていると、保健の先生が声をかけてくれました。
すると、きょーちゃんも目を覚まし、一緒に帰宅することに。
どうやらきょーちゃんが保健室まで運んでくれたわけではないようでした。
きょーちゃんと別れ、考えながら歩いていると、何時も避けていた道を歩いているのに気が付きました。
それは、のんちゃんのおばあさんの美容院があるお店の道。
おばあさんがお店から出て来たので、引き返そうと思ったのに、声を掛けられます。
もしかして、「ほたるちゃん」と。
どうやら、のんちゃんのお母さんは再婚相手とも上手くいかなくて、こちらに帰っていることを聞きました。
花野井が訪ねに来てくれたともおばあちゃんから聞きます。
そこで花野井と同じ小学校だったことを思い出し、紹介カードのことも思い出すほたるです。
自分から私で良かったら交換しない?と言ったことも思い出し、急いで家に帰って、小学校の時の卒業アルバムを見ます。
花野井の写真がありました。
あの時は佐々木君と聞いていたので、気が付かなかったけれど、前から花野井君だったんだとわかるほたるです。
あの頃の花野井君は照れ屋で優しくて、人のために色々してくれる・・・昔から私が好きになった花野井君だったと思います。
ネックレスとして持っている花野井とのペアリングを握りながら、泣いているだけでは、ダメ、例え元に戻れなくても、ちゃんと確かめなくてはと思うほたるでした。
41話
のんちゃんは男子に媚びをうり女子から嫌われている存在。
高校でもお化粧をしているのんちゃんは、トイレの鏡でお化粧直しをしながら、私だって昔はこうじゃなかったと小学生時代を思い返します。
ほたるが容姿のことを男子にからかわれていると、助けに行く女の子でした。
のんちゃんは、ほたるとは似たもの同士だと思い、ほたると仲良くなっていきます。
のんちゃんの夢は世界一幸せなお嫁さんになること・・・本当に好きになった人に好きになってもらうのが夢です。
のんちゃんは同じクラスの八尾のことを好きになります。
家ではシングルマザーの母がお酒に酔いながら、また私は捨てられたと泣いている姿を見て、私はママのようにらないと決心するのでした。
そんなある日、八尾がほたるのことを「ほたこ」と呼ぶようになり、のんちゃんはほたるに、八尾のことが好きなんじゃないかと尋ねます。
ほたるは違うと否定しますが、のんちゃんは、怒らないから正直に言ってと言い、そして正々堂々勝負しようと言うのでした。
ほたるはそんなのんちゃんに、ただの友達だから違うと言い続けるのですが・・・。
ある日、クラスで八尾が好きなのは誰かと友達が尋ねています。
逃げるのなしだと言われ、八尾は「髪が長い子」と言うのでした。
それが聞こえたのんちゃんは、八尾はほたるのことが好きなのだと思い込むのでした。
丁度その頃、家では、母の再婚話が進みます。
のんちゃんはある日、八尾に告白しますが、八尾は恋とか正直まだよくわからなくてと言って断わるのでした。
丁度その時、ほたるが友達と歩いている姿が見えたので、のんちゃんが「あ、ほたるちゃんだ」と呟くので、八尾も振り返ります。
のんちゃんがほたるの髪は長くていいなと言うと、八尾も同意して可愛いねと言ったので、のんちゃんは、八尾はほたるのことが好きなのだと思い込むのでした。
ある日、のんちゃんは何時ものように髪を切ってあげると言って、椅子に座っているほたるの後ろ側に立ちます。
そして、嘘つき・・・本当は八尾のことが好きなくせに・・・私の気持ちなんて考えなかったんだと言って、ほたるの髪をバッサリ切ってしまいます。
のんちゃんは、自分にあんなことができるなんてと怖くなり、引っ越しの日まで布団を被ったまま出てくることができませんでした。
全部忘れたい思いで、引っ越した町では新しい自分になろうと努力しました。
すると、女子には嫌われ、男子には都合のいい女扱いになってしまいました。
何一つ上手くいかないと思い、そうなったのは、あの日、ほたるの髪を切ってバチが当たったのだと思います。
あの日をなかったことにしたい・・・。
下校していると、学校の門の前にほたるが待っていることに気が付きます。
のんちゃんは隠れて様子を伺います。
帰宅する生徒にほたるがのんちゃんのことを尋ねています。
ある女子が、バイトがあるって帰ったよと教え、その後、のんちゃんの悪い印象をほたるに告げます。
ほたるは、のんちゃんは実は凄く照れ屋さんで、男子に話し掛ける時は凄く頑張っているのだと庇う話しをしていると、凄い勢いでのんちゃんが現れます。
そして、のんちゃんはほたるを連れてその場から立ち去るのでした。
何しに来たの?と尋ねるのんちゃん。
ほたるは、カラオケ店で何があったか知りたくて、のんちゃんのおばあちゃんに高校を尋ねて来たことを説明します。
のんちゃんは謝るチャンスだと思います。
ほたるとのんちゃんは少し話します。
ほたるは花野井は普段は優しくて、恋に一生懸命で私とは価値観が全く違うのだけど・・・それで、もしかしたら、のんちゃんもそうだったのかなと思ったことを正直に話します。
のんちゃんは悪いのは100%私の方だから、自分も悪かったというようなことは言わないでとほたるに言います。
ほたるは、謝らないけれど、でも後悔はしていると。
もう同じことは繰り返したくないから、あの日、花野井と何があったのか全部教えてとお願いするのでした。
のんちゃんは思い出します。
ハサミを持った花野井は、本当にやるわけないでしょうと言い、ほたるの気持ちが少しわかった?とのんちゃんに尋ねます。
君がほたるにやったことは、これくらい怖いことなんだよと花野井。
中途半端な謝罪なら、一生、ほたるの前に姿を現わさないのが誠意だとは思わない?とも。
のんちゃんはあなたはヤバい人だね・・・ほたるもどうかしていると花野井を罵ります。
花野井は肯定しながら、君も普通じゃない・・・こんな僕たちとちゃんと接してくれるほたるを君は傷つけたとのんちゃんに言うのでした。
謝る君をほたるは許すかもしれないけれど、僕は君を絶対許さないから覚えていてとも花野井はのんちゃんに告げました。
カラオケ店での話を聞いて、ほたるはヘナヘナとその場に座り込みます。
驚いたのんちゃんは大丈夫!?と慌てますが、ほたるは、切るつもりはなかったんだ・・・良かったと言って今までの花野井を思い出しながら泣くのでした。
そこが大事?とのんちゃんは不思議そうですが・・・。
ほたるは、私は花野井が思うほどいい子じゃない・・・多分、もう何があってものんちゃんを昔のように信じられない・・・それほど、怖かったと訴えるのでした。
のんちゃんはそれなら、どうして私をさっき庇ったの?と尋ねます。
ほたるは、それだけじゃないからと答えます。
怖かった思い出も忘れられないように、のんちゃんとの楽し思い出もあるから・・・だから苦しいんだよと泣くほたるです。
のんちゃんはそんなほたるを見て、ほたるとの思い出を思い浮かべ、私が本当に欲しかったのは、私をそのまま大切にしてくれる誰かなんだと気が付くのでした。
でも、もう遅いとのんちゃんは泣き崩れているほたるを見て思うのでした。
それでも、のんちゃんはほたるに謝らずにはいられませんでした。
そして、二人で大泣きします・・・。
一方、バイト先では、八尾がこの後時間ある?と花野井に尋ねています・・・。
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