- 杉元が持っていた砂金で目眩しをされた鶴見中尉は、拳銃を撃つ前に杉元に斬られます。
- 杉元に斬られたことで矢筒の紐切れて矢筒が落ちますが、同時に鶴見中尉のポケットから妻と子供の小さな骨もこぼれ落ちます。
- 矢筒を狙うアシリパ・・・鶴見中尉は骨が落ちていくのにも気づいていましたが、アシリパより先に矢筒の方を掴みます。飛び掛かっていき、鶴見中尉との攻防がはじまります。
- すぐに小さな骨が落ちた方を確認する鶴見中尉・・・小さな骨は列車の隙間から下に落ちていき、その骨の行方を見ていた鶴見中尉は、今までの死神の表情とは違い人の顔になっているように見えます。
- 鶴見中尉より先に矢筒を掴んだアシリパでしたが、足場が悪かったため滑って列車から落ちそうになります。
- 杉元は、ギリギリでアシリパの手を掴みますが、無防備な体制になってしまっていた為に鶴見中尉に刀を奪われて、そのままその刀で胸を一突きにされます。
- 愛するものはみんな「ゴールデンカムイ」に殺されると言う鶴見中尉。
- 鶴見中尉もアシリパもここに辿り着くまでにたくさんの愛するものたちを失ってきています・・・。
- アシリパの手を掴んでいた杉元は、そのままアシリパをぶん投げます。
- アシリパが投げられた先には、ちょうど馬に乗って追いついてきた谷垣と白石がいました。
- 杉元と鶴見中尉だけを乗せて突き進む暴走列車は、二人を乗せたまま海に突っ込んでいきます・・・。
- そして、アシリパたちが駆けつけた時には、暴走列車の姿は全てがすっぽりと海に飲み込まれてしまっているのでした・・・!
前回の内容を忘れてしまったという方は、ぜひこちらの記事をお読みください。

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目次
ゴールデンカムイ314話【最終話】ネタバレ最新話確定!役目を果たす為に頑張った杉元佐一の物語完結!!!
六ヶ月後
暴走列車に乗車して函館まで突っ走った日から六ヶ月後の東京・・・。
たくさんの人が行き交う中、アシリパは一人で移動販売のような露天の前に立っています。
露天の店主に干し柿があるか尋ねるアシリパ。
アシリパは干し柿を一つ手に持って、じーっと眺めています。
そのアシリパの表情は、少し不安げで元気がなく何か心配事があるように見えます。
干し柿を見つめるアシリパを行き交う人が物珍しそうに見ています。
東京では、アシリパのようなアイヌ民族特有の格好が物珍しいようです。
寅次との約束
たくさんの建物が並ぶ通りがあり、そこにはたくさんのお店が並んでいます。
そのお店の中の一つに生花店があり、そこには品の良さそうな女将さんがいました。
女将さんが花の手入れをしていると、従業員らしき女性がお店の前に怖い人がいるから旦那様を呼んできた方が・・・と言いにきます。
すると、いつの間にか女将さんの息子の寅太郎がその怖い人をボコボコ殴っていました。
寅太郎は、鼻水を垂らしているまだまだ幼い子供です。
女将さんが接客に出ていくと・・・そこに立っていたのは、杉元でした。
女将さんは杉元の姿を見て「佐一ちゃん」と言います。
生花店の女将さんは「梅ちゃん」で、梅ちゃんは手術で目も見えるようになっているようでした。
おそらくですが・・・生花店の旦那様が手術費用を出してくれたのだろうと思います。
目が見えるようになった梅ちゃんを見て嬉しそうにする杉元。
手術費用は必要なくなりましたが、杉元は寅次から頼まれてたからと言って、あの時とってきていた両手分の砂金を渡します。
寅太郎に、お父さんは自分の命の恩人で英雄なんだと伝えます。
そして、それだけ言うと杉元は去っていきます。
砂金が入った袋を受け取った寅太郎は、お礼を言って頭を下げます。
アシリパが選んだ答え
寅次との約束を果たした杉元は、待っていたアシリパと白石の元に戻ります。
ちゃっかり必要な分の砂金を取っていた杉元にズルい~と言う白石。
アシリパは、アイヌを守っていくのに「黄金のカムイ」は必要ないと話します。
アシリパは、父であるウイルク、キロランケ、ソフィアから導き託された思いを受け取り自分なりの答えに辿り着き選び取ったのでした。
杉元は、アシリパの出した答えは否定しないと言いつつ「黄金のカムイ」というのも悪いものじゃなく使う人により役目が変わるものだと思うと話します。
横で大きくウンウンと頷く白石。
確かに、アイヌの土地を残すために金塊が使われたのは事実としてあります。
一ヶ月前
ーー今から一ヶ月前、東京黒田区榎本武揚邸。
「和泉守兼定」を手に持ち土方への思いを語る榎本。
榎本は、この「和泉守兼定」が送られてこなければ杉元たちに会おうとも思わなかったと言います。
土方は、「和泉守兼定」が杉元たちが榎本の家の門を通る通行証になると分かっていて・・・あの時、杉元に託したのかもしれません。
今、アシリパが持っている権利書は六カ国の公使が「条約を承認した」と言う公式文書も一緒にまとめて綴じられています。
そのことが、政府が権利書のことをデタラメな文書という扱いに出来ずに狙っていた理由でした。
榎本は自分の信頼する人間に伊藤博文という人物がいるから、権利書は写しを作って原本はアシリパが持っていたら良いと提案してくれます。
榎本も、高齢なので自分の先が長くないと考えての提案のようですーー。
今の自分が好き
場面は杉元、アシリパ、白石の現在に戻ります。
アシリパがさっき買っていたであろう干し柿を食べる杉元。
干し柿を食べる杉元は、嬉しそうです。
そんな杉元を心配そうに見ていたアシリパは、杉元に質問します。
干し柿を食べて何か変わった気がするか?と聞かれた杉元は、う~~ん・・・と考えた後別に変わってないと言います。
でも、変わらなくていいと思うと続ける杉元。
杉元は、満たされているような・・・嬉しそうな様子で、役目を果たすために頑張った今の自分が好きなんだと言います。
そんな杉元を見て複雑な様子のアシリパ・・・。
アシリパ、杉元、白石
白石が、これからどうするのか?と杉元に聞きます。
杉元の返答を緊張した様子で待つアシリパ。
杉元は、帝国ホテルのエビフライが美味しいんだよな・・・と言います。
その言葉を聞いて杉元は東京に残る気でいると思ったのか、しょんぼりするアシリパ。
しかし、都会で美味しいものを食べるにはお金がたくさん必要だと言った杉元は、今までアシリパと食べた思い出の料理たちを次々に上げ連ねていきます。
やっと自分が幸せになれそうな場所を見つけた杉元・・・。
杉元は、笑顔でアシリパに「故郷に帰ろう」と言います。
さっきまでの不安そうな表情が消えてめちゃくちゃ嬉しそうな顔をするアシリパ。
すると、杉元が白石の姿が見えないことに気づきます。
野グソかなぁといつものようにアシリパたちは話していましたが、白石はそのまま二人の元を去りました。
白石は、湿っぽいサヨナラは嫌いだぜとか言ってカッコつけています。
あっという間にいなくなるのは、さすが脱獄王です。
みんなのその後
金塊争奪戦を生き残ったみんなのその後は・・・。
夏太郎は、羊の小さな牧場をはじめて後に大牧場主となりました。
永倉新八は小樽で大学生相手に剣道を教えたり、新撰組の手記を残して余生を過ごしました。
土方歳三の遺体は、歴史通りに未だ見つかっていません。
谷垣は、故郷の阿仁へ戻りインカラマッと15人もの子供を作ります。
しかも、長女以外は全員男児でした。
門倉とキラウシとマンスールは、なぜか10年後アメリカへ行き「騎兵隊やお尋ね者、日本から来た侍とアイヌがアメリカ先住民の隠した金塊を奪い合うというサイレント西部劇」を自ら主演で撮影したが、大コケします。
しかし、現在その映画がカルト映画として再評価されていました。
そして、ロシアの著名な画家が亡くなるまで手放さなかった絵画がオーションにかけられてその絵画が日本のIT企業によって三億円で落札されます。
その絵画の描かれた年は、1940年で作者は「ヴァシリ・パヴリチェンコ」でした。
絵画の題名は「山猫の死」・・・。
月島と鯉登
場面は変わり・・・函館湾。
暴走列車が海に沈んだ場所で、鶴見中尉の形跡を探している月島。
いつまで探すつもりだと言う鯉登に、額当てでもなんでも良いから見つけられたら・・・と返す月島。
鶴見中尉がいなくなってしまった今・・・月島はどうやって生きていけば良いのかわからなくなってしまったようです。
そんな月島に鯉登は、鶴見中尉がいなくても前に進まなければと言います。
今や第七師団は反乱分子として政府から裁かれる立場です。
自分には、鶴見中尉についてきた部下たちをどんな手を使ってでも中央から守るという大仕事があると話す鯉登。
・・・・・・・・・・・。
月島は力なく、勝ち目はあるのか・・・と返します。
鯉登は、厳しい状況だからこそ優秀な右腕が必要だと言い返します。
それから、真っ直ぐと月島を見据えて「自分の力になって助けてくれ」と伝える鯉登。
・・・・・・・。
あまりに真っ直ぐに伝えてくる鯉登に少し面食らう月島でしたが、短くため息をつくと顔をあげました。
鯉登少尉は、後に「最後の第七師団長」となります。
そして、月島基は鯉登音之進中将の右腕を全うしたのでした。
役目
自分達の文化が消えないように新しいアイヌに伝えていく・・・樺太やもっとその先の少数民族たちにもーー。
それが自分の役目だと言うアシリパ、傍には杉元がいます。
そんな地道な活動が役に立ったのか、現在ではアイヌ民族の民具は世界中の博物館で展示されています。
そして、その文化はアイヌと和人の努力によって後世に伝えられています。
アシリパは、生涯政府と交渉を続け権利書の土地は全てではないが昭和期に「国立公園」や「国定公園」に指定されました。
今もその大自然の中でカムイたちは豊かに生き続けています。
3年後
3年後・・・
アシリパはアイヌの格好で杉元は軍服に軍帽の三年前と変わらないままの姿で、二人は雪山を歩いています。
少し成長したように見えるアシリパと相変わらずの杉元がリスをとってフチの元へ家路についているようです。
杉元たちがコタンに戻ると、オソマが杉元宛ての手紙を持ってきてくれます。
手紙の差し出し人を見た杉元は、名前を見て驚きます。
なんと!手紙は白石からで、中に入っていた手紙は真っ白で何もかかれていません。
しかし、封筒の底に手紙以外の何かが入っていることに気づいた杉元がそれを取り出します。
封筒の中から出てきたものは、白石の顔がデザインされた金貨のようでした。
そのコインには、「SHIRAISHI YOSHITAKE 1 KING」と刻印されています・・・。
アイツ!やりやがった・・・!!!と言う杉元・・・。
白石由竹がどうやってあの量の金塊を全て運び出して、東南アジアのどこかの島でどうやって王様になったのかはまた別のお話なのでした・・・!
金塊争奪歴史ロマンアイヌお料理杉元佐一物語・・・ゴールデンカムイ完結・・・!!!
ゴールデンカムイ最新話をお得に読む方法
ゴールデンカムイ314話【最終話】ネタバレ最新話確定!役目を果たす為に頑張った杉元佐一の物語完結!!!の感想
とうとう完結してしまいました・・・!!!
めちゃくちゃ満足ですが、同時に寂しい!!まだまだ、ゴールデンカムイが読みたいです・・・!
思いが溢れすぎて(笑)感想が短くまとめれそうにないので・・・とりあえず、ゴールデンカムイ最高です!!!
今日まで楽しませてもらってありがとうございました!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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